リリース:1970年
評価:★★★★
コメント:未聴作品は山ほどありますが、ドナルド・バード(tp)作品の面白さの1つは、その時代毎にハード・バップであったり、エレクトリックなモードっぽさであったり、(そして個人的には大好きですが)ファンク/レアグルーヴであったりと、さまざまなスタイルを楽しめるところなのかなぁと思います。
そういう意味だと、御大マイルスにも通じるところがあるのかも知れません。
本作はファンク/レアグルーヴ路線の一歩手前、エレクトリックで何やらとってもドープな感じのする内容になっています。
タイトルが示すところは単に時代の流れに追従するという安直な意味合いではなく、来るべきバード新時代への高らかな宣言なのかも知れません。
いきなりワウワウとギターが唸っている[1]、そのモヤッとした中をD.バードのトランペットが突き抜けて行きます。
[2]では何やらエキゾチックな楽器の音色に導かれて始まり、いやにブルージーなバードのトランペットがそのかっこよさを見せつけます。
デューク・ピアーソンの抑えまくったエレピといい、ロン・カーターのバックに徹するベースといい、バップ期でもなくファンク期でもない移行期?のD.バード作品としてそれ程目立つものではないかも知れませんが、何とも妖しいこの感じが堪りません。
エフェクトかかりまくり(^^;のテナーサックスは誰でしょうか?フランク・フォスター?ルー・タバッキン?
収録曲:
1.Estavanico
2.Essence
3.Xibaba
4.The Dude
0 件のコメント:
コメントを投稿