リリース:1966年
評価:★★★★
コメント:年代モノのお酒の味が判るほど呑んべえでも食通でもありませんが、ダスタ・ゴイコヴィッチ(tp)の'66年録音の本作は、例えて言うならそんな「香り」や「味わい」の深さ・・・なんて表現が似合いそうな逸品かと思います。
名前から察するにロシア系の方だと判りますが、米でも英でもない、大陸的なメロディー、響きが盛り込まれた[1]の素晴らしさ。
一瞬にしてモノクロームで優しい風景が想起される美しい[2]など、全編、D.ゴイコヴィッチのtpが味わえます。
無論、ワンホーン作品ではありませんので、E.ブスネロ(as)、N.デイヴィス(fl、ts)との掛け合いやM.ウォルドロンのp([4]が堪らなく好きです)などの演奏もお聴き逃しなく。
欧州のマイルス・デイヴィスという代名詞がこの人自身にどのように受け止められているのか知りませんが、私には他の作品も続けて聴いてみたいと思わせるに十分な作品であります。
収録曲:
1.Macedonia
2.Old Fisherman's Daughter
3.Jumbo Uganda
4.The Gypsy
5.Macedonian Fertility Dance
6.Bem-Basha
7.Saga Se Karame
8.Wedding March of Alexander the Macedonian
9.The Nights of Skopje
10.Balkan Blue
0 件のコメント:
コメントを投稿