リリース:1976年
評価:★★★★
コメント:先ずはボズ・スキャッグス作品の筆頭と言っても過言ではない大ヒット作。
着実にB.スキャッグスというアーティスト像を積み上げてきた結果と、本作でバックを支えた名うてのスタジオミュージシャン達(後年、TOTOとしてデビュー)が、これ以上に無い相乗効果となったのでしょう。
無論、[6]辺りがR&Bチャートでヒットした事を承知でのコメントになりますが、前作<Slow Dancer>と聴き比べるとR&B的フィーリングが少し影を薄め、よりポピュラー音楽として訴求できそうなメロディー・リズムが幅を利かせているように思われます。
この辺りの面白さと言うか、(露骨ではなく、全く嫌味の無い)変化の柔軟さに、B.スキャッグスの才をみて取る事ができると思うのです。
ファルセットを用いる楽曲が多くなっているように思うのも、この辺りの考えを推進させるためには仕方が無かったのかも知れませんね。
後年、「あれは自らのキーに合ってはいなかったと思う」と本人も言ってますしね。
ともあれ、B.スキャッグスのみならず、'70s後期のAOR黄金期を語る上では外せない一枚です。
収録曲:
1.What Can I Say
2.Georgia
3.Jump Street
4.What Do You Want the Girl to Do?
5.Harbor Lights
6.Lowdown
7.It's Over
8.Love Me Tomorrow
9.Lido Shuffle
10.We're All Alone
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