2012年2月23日
Beck, Bogert & Appice / Beck, Bogert & Appice
リリース:1973年
評価:★★★★
コメント:ある方からのご指摘通り、トリオもののハードロックって・・・確かにあまりリーチしていないかも知れません。
ともあれ、この一枚が手元にありましたので聴き直してみました。
グループ結成の経緯は説明不要とは思いますが、ジェフ・ベックが所謂「ロック然」としたスタイルであったのは、この頃なのではないかと強く思います。
無論、第一期/第二期のJ.ベック・グループ、この後のクロス・オーバー的なサウンドへの傾向が強まった作品について否定的になる訳ではなく、最もロックと言うスタイルを自然な形で体現していたのではないかと思えるのです。
カーマイン・アピス(ds)、ティム・ボガード(b)の叩き出す分厚くもセンシティブなコントロールの妙が味わえるバックボーンがあれば、ギター弾きとしては「弾きまくりたくなる」でしょう。
ただ、ガツガツとハードに弾きまくっているのではなく、あくまでトリオ編成として一人が突出するような無粋な事をやらないところが何とも憎いところです(^^;
また、元々は第二期J.ベック・グループより以前にB.B.Aの構想があったことは周知の事実ですが、何の運命か、互いに機が熟したのがこの時であり、千載一遇のタイミングだったのかも知れません。
第一期/第二期J.ベック・グループ共に、voというポジションを明確に置いていたのに対して、B.B.Aではそれを廃しています(構想はあったようですが・・・)。
この事が「J.ベックの音楽にvoは不要」と判断する事になるのか判りません。
が、少なくとも本作の構成においてはvoの必要性は作品を聴く限り無かったと言っても過言ではないと思います。
3人でもかなり見事なコーラスワークを聴かせてくれますしね(^^;
収録曲:
1.Black Cat Moan
2.Lady
3.Oh to Love You
4.Superstition
5.Sweet Sweet Surrender
6.Why Should I Care
7.Lose Myself with You
8.Livin' Alone
9.I'm So Proud
もしもですがB.B.Aをもうちょっと
返信削除掘り下げたいという興味がおありでしたら
CACTUSがお薦めです。
私はわざわざジェフ・ベックとやるため
解散する必要なんか全くなかったと
惜しむほど男臭さが充満した
好きなバンドです(笑)
このアルバムがジェフ・ベックの活動期で
「ロック然」してるのは楽曲を全く書かない
ジェフ・ベックの意図ではなく
CACTUSのサウンドがそのままB.B.Aの
名の下にアルバムになったという感じが
します。
ちなみに次作BLOW BY BLOWのドラムに
リチャード・ベイリーではなく
カーマイン・アピスを起用する予定が
あったようですが、あのアルバムで
アピスの重厚なドラムはいかがなものかと(笑)
コメントありがとうございます。
削除あぁ、名前だけ存じておりますです、CACTUS。まさに「サボテン」のジャケットが印象的ですね。
こうして根も枝もいろいろと伸びてゆく楽しさ・・・いいですねぇ。
B.B.Aのルーツ、と言いますかほぼそのままの音が期待できるというのは食指が動きますね。
あとはギターがどんなモノかという点も気になります。やはりギター好きですので(^^;
でも、しっかりとキャンディデイト一覧に載せさせていただきますm(_ _)m