2014年6月7日
Casa Loco / Steve Khan
リリース:1984年
コメント:アイウィットネスとしての3枚目に当たる本作。
一聴して気づくのは、これまで見られなかった要素、例えばスティーヴ・ジョーダン(ds)のプレーにシモンズ(電子ドラム)が使われたり、カーンさんのギターには珍しいハードなディストーション・サウンドやシンセ・サウンド等が使われているのに気付きます。
また、もう一つの目立った変化?といった部分では、マローノ・バドレーナ(perc、vo)のヴォーカルを大きく取り入れた[2]のような楽曲が非常に存在感を与えられている点でしょうか。
正直、アイウィットネス期は<Blades>を頂点として捉えていました故(いえ、現時点でもその思いは変わりませんが)、恥ずかしながら今回の聴き直し企画で改めてそうした点を認識する事が出来ました。
因に某師匠がこの作品の中に('80sの)キングクリムゾンの匂いを嗅ぎ取った事に端を発し、小生、四十路半ばを越えてからクリムゾンを聴き出すはめになった事をここに記しておきます(爆)
ちょっと大袈裟な捉え方をすれば、アイウィットネスの更なる進化の片鱗が見えていたのかも…なぁんて思ったりするのですが、その実、どうだったかと言えば…惜しい事に、オリジナルの「アイウィットネス」ユニットとしては本作が最終作となります。
カーンさんのオフィシャルサイトを覗いてみると、本作がリリースされたのと同時に、アイウィットネスの過去作品も米国内でリリースされたとの事で、意外と本国ではうまくフロントラインへ出られてはいなかったようです。
そんな現状とは裏腹に、カーンさん自身は本作の出来映えには殊更に満足、納得していたようです。
ただ本作後は様々な問題(いわゆるメンバーの給料とか、ライブ活動などを継続する運転資金とか)が重く大きくなって来た事もあり、その後数年間は何とか維持したものの泣く泣くユニットでの活動を断念するに至ったのだそうです。
ですので、僅か数年という短い期間での活動なったしまった訳ですが、いやー、オンタイムで観たかった(聴きたかった)なぁ。
尚、後年('89年)にデイヴ・ウェックルをドラムに据えて一時的にアイウィットネスは復活しますが...その作品についても後日レビューしたいと思います;-)
収録曲:
1.The Breakaway
2.Casa Loco
3.Penetration
4.Some Sharks
5.Uncle Roy
6.The Suitcase (For Folon)
こんにちは。
返信削除私はスティーヴ・カーンという方を全く知らず
目賀葵さんとネット上でコネクトができてから
少しづつアルバムを揃え始めてSuitecaseを
聴いた時、これは80年代のクリムゾン
そっくりだなと思って、お伝えしたことが
ありましたが、こうまで見事にK.Cにハマルと
思いませんでした(笑)
しかし依然として「目撃者」が入手できず
悶々としていることをご報告しておきます。
コメント、ありがとうざいます。
削除クリムゾン臭が漂うのはホント、
この作品における楽曲だけと言っても
よく、もしこの路線が継続・拡大
されていたらと思うと(笑)
もし師匠がパッケージものに
こだわられないのでしたら、
米アマゾンでは<Eyewitness>が
ダウンロード購入できるようです。