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2015年3月1日

Sedaka's Back / Niel Sedaka

リリース:1975年
コメント:額面どおり?捉えると結構オジさんっぽい趣味に思われるかも知れませんね(いや、十分にオジさんではありますがね(^^;)。

アメリカンポップスの偉大なるシンガーソングライターの一人であるニール・セダカ。[Oh! Carol]とか[Calendar Girl]を大ヒットさせたのが'59年とか'60年ですから、小生の親の世代が青春していた頃のトップ・アイドルですから、そりゃ古いです。

小生が興味を持ったのは、「アメリカンポップスのソングライター」という括りで以前(と言っても20余年以上前)FM番組でN.セダカ作品を特集していたのを耳にした事がきっかけでした。

キャロル・キングやブライアン・ウィルソン、バート・バカラック、バリー・マン、ホーランド=ドジャー=ホーランドetc..3分と少しの間に、極上のメロディを詰め込むマイスター達は数多い訳ですが、その番組視聴時に小生が一発で「持っていかれた」曲の1つがここに収録されている[3]('74年に全米#1をゲットしています)。

ずっと(本曲の)収録された盤を入手しようと思いつつ、多くはベスト盤などでしか見つからず、「ベスト盤じゃなぁ...」と選り好みをしているうちに機会を逸してしまっておりました。

[3]そのものはシングルとしてリリースされたらしく、本作はその[3]のヒットに引きずられる形で用意された一種のコンピ盤らしく、幾つかの曲は過去にリリースしたアルバムからの再収録であったりします。いずれにせよ、[3]のヒットと同じタイミングでリリースされたのであればよしとします(^^

で、アルバム紹介をつらつら読んでいると、本作、なんとバックを務めているのは10ccの面子なのですね。何でも、10ccがその名を名乗る前に出した演奏を聴いたN.セダカが気に入ってのご指名になったとの事です。

またライナーにはエルトン・ジョンのコメントが掲載されていたのですが、そこでは「ニールはその過去を名誉に思っているし、今彼が行っている事にはそれ以上に名誉と思っている。そう思うべきだ(中略)もしこの数ヶ月あなたがチャートを注目していれば、そこに彼がいない時がないことを知るでしょう」

エラく肩入れするものだと思ったのですが、本作は元々はロケットレコードというE.ジョンが設立者でもあるレーベルからのリリースだったのだそうです(因みにN.セダカの次作<The Hungry Years>もロケットレーベルからリリースされ、そこではE.ジョンとのデュオで[Bad Blood]が全米#1になっておるそうです)。

さてさて背景情報ばかりでしたので、内容について触れておきますと、N.セダカが'70sに通用するメロディをしっかりと意識した上で、オールドファンだけではなくメインストリームを支えるリスナーを狙える楽曲をてんこ盛りに盛っている、という状態(^^

先の[3]もそうですが、[7]は翌年にキャプレン&テニールがカバーして全米#1を射止めていますし、[5]はカーペンターズ/エルビス・プレスリーなどがカバーする等、楽曲の質が高く、また、決してのべたんな同一感もなく、流石に職業作曲家だと納得できる一枚かと思います。

何より、<Sedala's Back>というタイトルが、'60sの栄華を失いかけてドサ回りもしていたというN.セダカの堂々たる復活を語っているようで何とも言えずいいんです(^^

ただ難を言えば本CDのクオリティの低さですかねぇ...どのように音処理をしたのか知りませんが、結構、音割れするところがあったりしてちょっと残念ではあります(あまり見かけないレーベルなのでその辺りは推して測るべし、か)。
収録曲
1.Standing On The Inside
2.That's When The Music Takes Me
3.Laughter In The Rain
4.Sad Eyes
5.Solitaire
6.Little Brother
7.Love Will Keep Us Together
8.The Immigrant
9.The Way I Am
10.The Other Side Of Me
11.A Little Lovin'
12.Our Last Song Together
13.For The Good Of The Cause
14.Endlessly
15.Love Ain't An Easy Thing
16.Alone In New York In The Rain

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