リリース:1975年
評価:★★★★
コメント:本作の一作品のみを残して舞台から消えたエア・ポケット。
70's中期という時代おけるジャズ・ロック、というよりももう少し洗練された、ある種の融合音楽(フュージョン)とも呼べるような楽曲が並んでいます。
否が応でもBlood Sweat & Tears 辺りと(そのスタイルを)比較されてしまいそうですが、エア・ポケットはもう少し多種の音楽的パーツが混じっているようです。
メンバーの何名かはフランク・ザッパさんのバンドでもプレーした経歴がある点を取り上げても、技術的な高さ、安定感は十分です。
演奏自体は超絶的な事をやっている訳ではありませんが、この楽曲(演奏)の水準はやはり特筆するに価すると思います。
先に挙げたBS&T程のアクの強さはなく、また小難しいメッセージ色もありませんので、その点からすれば「聴きモノ」に徹することができます。
多分、当時はカテゴライズが明確でない分、リスナー受けはしなかったかも知れません。
しかし、高水準の楽曲(+演奏)は「優れたジャズ・プレーヤーがロックっぽい事をやったら・・・」という一種の夢を具現化している、というのは言いすぎでしょうか?
収録曲:
1.Unforeseen
2.Delicate Essence
3.Color of Marvin
4.Ho-lo Redic
5.Elephants Graveyard
6.Night's Move
7.Easy to Say
8.Becky
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