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2007年2月12日

Pithecanthropus Erectus(邦題:直立猿人)/ Charles Mingus


リリース:1956年
評価:★★★★
コメント:ジャズ全体を包括的に聴いた事も無ければ、薀蓄を語る程のリスナー歴もありませんが、このチャールズ・ミンガス(b)の作品を何作か聴くにつけ、その枠にはまらないスタイルや発想・着眼点の面白さには甚く惹かれるものが多々あります。

本作はC.ミンガス作品の中でも有名な一作ですが、とりわけ[1]のユニークさは脱帽モノです。

C.ミンガス本人の弁によれば、これは「ジャズのトーンによるポエム」なのだそうです。

[進化]、[優越感]、[衰退]、[滅亡]といった楽章を辿る事で表現しようとしたC.ミンガスの人間観(人間風刺か)がユーモアでありシリアス、シニカルでニヒルといった具合を伝えてきます。

C.ミンガスを語る際に必ず添えられる「ワークショップ形式」での実験的即興演奏という部分ですが、それをして本作が成り立っているのだとすれば、やはりC.ミンガスを始めジャッキー・マクリーン(as)、J.モンテローズ(ts)、マル・ウォルドロン(p)、ウィリー・ジョーンズ(ds)のレスポンスの良さ、ポテンシャルの高さは圧倒されるものがあります。

後年の前衛的ジャズへつながるオリジネーターとしての位置付けもあるのかなぁと思います。
収録曲
1.Pithecanthropus Erectus
2.A Foggy Day
3.Profile of Jackie
4.Love Chant

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