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2014年1月15日

Last Days and Time(邦題:地球最後の日)/ Earth, Wind & Fire

リリース:1972年
コメント:「ほぉ〜」と思わず口をついて声が出たのは、初っ端[1]の音がジャズ・ファンクしていたから(^^;

楽曲の間に挟まれるインタールードも、時にジャズっぽかったり、ちょっとラグタイム風?なピアノ数小節だったりと、「今耳」で対峙すると結構洒落ていると思うのは小生だけですかね?

[5]はフォークグループ、ブレッド(Bread)が'70年に大ヒットさせた一曲ですが、これがフィリップ・ベイリー(vo)のファルセットにピタリと合います。

そう思いつつ全体を聴くと、P.ベイリーのファルセットはよく映えるものの、モーリス・ホワイトのヴォーカルはあまり特徴をもって聴こえない・・・不思議ですね。

特に'70s後期からのディスコ路線で不動のファンクグループに登り詰めたEW&Fですが、ソウルミュージックに一家言もつ某評論家の方はその時期をして「EW&Fの終焉」と言い切っておられました。

個人的には決して嫌いな音ではありませんが、より肉感的なファンクを味わうという事からすれば、やはり'70s前中期がいいのかとも思います。

実際、本作も想像していた以上にファンクなEW&Fがそこにあり、そう、ファンクというよりもジャズ・ファンクなんですね。

あのハービー・ハンコックは「ヘッドハンターズ」を形成して閉塞しかけたジャズの枠を一気に乗り越えるための1つの方向を示した時期でもあり、そうした動きも含みソウル/ブラックミュージックの「ナウい」音がココにもあるのかなぁと思ったりします。

また、(特にソプラノ)サックスで時に印象的なソロや伴奏をつけているのはロニー・ロウズとクレジットがあります。

この方、小生の記憶に間違いなければ、フュージョンシーンにおけるフルートプレーヤーとして名高いヒューバート・ロウズの実弟ではなかったと。

ソプラノサックスって、一歩間違うと「チャルメラ」みたいになってしまう危険性があると思うのですが(^^;、逆に小生は非常に「アヴァンギャルド」な感じを匂わせるには、テナーやアルトよりも秀でているのかなぁと思ったりします。

先頃聴いて「うぉ〜」と思ったキンクリ(キングクリムゾンね)のメル・コリンズもそうですが、あれをテナーとかアルトで演(や)られてもあの緊張感とか勢いはでないし、軽い「狂気」おも感じさせるという点では、やはりソプラノなのですねぇ。

またギターでクレジットされているローランド・バティスタですが、小生てっきり<Raise!>(’81年)で助っ人参上したのかと思っていたのですが、既に本作で作業していたのですね。嗚呼(恥)

ガッチャガッチャしたカッティングが妙に心地よく、決してトリッキーでも何でもないのですが、これまた出せそうで出せない味なんですね(好きですっ!(笑)

もとい。アルバム全体として小職の琴線をくすぐるものではありました。

ただ惜しむらくは、先のP.ベイリーのファイルセット+ストリングを絡めて「フィリーソウル」仕立ての曲調がちょっと鼻についてしまい・・・特に後半はちょっと胸やけ気味になったりして、まぁ何事もほどほどがいいという事ですかね(笑)
収録曲
1.Time Is On Your Side
2.Interlude [Album Version]
3.They Don't See [Album Version]
4.Interlude [Album Version]
5.Make It With You
6.Power
7.Remember The Children [Album Version]
8.Interlude [Album Version]
9.Where Have All The Flowers Gone
10.I'd Rather Have You
11.Mom [Album Version]

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