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2014年12月7日

THRAK / King Crimson

リリース:1995年
コメント:さてさて、個人的には初の「’90sクリムゾン作品」との対峙でございます。

ほぼ(’60s後期のリリースである)ファーストでしかクリムゾンのイメージを掴めていなかった青二才が、ようやく’90sのどうグループ作品まで視聴の歩みを進める事ができました。

‘80sクリムゾンのサウンドにアイウィットネスとの類似性を指定された某師匠の言葉に反応し、この歳になって(笑)その’80sクリムゾンからアプローチを始めたのがきっかけで、もちろん’70s中後期の”黄金期”を視聴できたのも、そしてここに到れたのも誠に僥倖というべきものかも知れません。

本作に先行してパイロット的な位置づけでの作品も出ていたとの事ですが、いわゆるフルアルバムという体裁ではここを’90s作品の出発地と措いても間違いではないかと思います。

「基本的にはREDのギターリフに80年クリムゾンのニューウェイヴ感覚をミックスさせたようなサウンド」とは、師匠の本作評にあった一文ですが、まことに的を射た表現かと思います。

RED>の重さと疾走感は、ハードロックを更に洗練させたようなエレガントさも兼ね備えているように思っているのですが、本作にある感触はもっと人工的と言いますか、作品タイトルからの連想もあるのでしょうが、いわゆる”メタリック”なある種のキリっとした冷たさと重さではなかろうかと。

他のクリムゾン作品レビューで書いたかも知れませんが、彼らの初期作品にある陰鬱といいますか仄暗い情景が何となく浮かんでくるような楽曲性は、経年とともにその占有率を小さくして行く訳ですが、当たり前のようにメル・コリンズとかデヴィッド・クロスとか、(楽曲の演奏上)そうした部分を強く打ち出せるパートがいなくなった事とも関係はあると思います。

そうした部分を「好物」としている小生にとっては不満でもある訳ですが、それがクリムゾンの進む道なら致し方ないところではあります。

また、本作は”バンド内Wトリオ”と称されるように、ギター(R.フリップ、A.ブリュー)、ベース(T.レヴィン、T.ガン)、ドラム(B.ブラッフォード、P.マステロット)の6人編成という体裁をとっている分、確かに音の厚さはかなりあります。

スタジオ盤なのでそれなりに調整された結果とは思いますが、ライブ盤ではもっと厚い感じで演じているのかも知れませんね。

もう一つのポイント、個人的にはこちらが大事(^^、としましては、’80s作品でデヴィッド・バーン(トーキングヘッズのvo)モドキなスタイルで見事に小生の琴線に触れたA.ブリューの歌声ですが、本作では「歌って」いますね(爆)

いえ、それが悪いという事ではなく、[3]とかは(多少エフェクトの関係もあるでしょうが)グレッグ・レイクっぽく聞こえなくもなく、小曲ですが[7]はジョン・ウェットっぽく聞こえなくもない(更に言えば[4]のそれも)のは、はてさて、計算づくなのでしょうかね(^^

後半の混沌とした楽曲構成もこの新しいクリムゾンが何をやらかそうとしているのかを表す一端となっているのかと思うと、単に昔をなぞるだけの復活劇、昔の名前で出ています(演っています)という姑息な復活ではかったと思います。はい、小生としては決して嫌いな音ではありませんでした。
収録曲
1. VROOOM
2. Coda: Marine
3. Dinosaur
4. Walking On Air
5. B'Boom
6. THRAK
7. Inner Garden I
8. People
9. Radio I
10. One Time
11. Radio II
12. Inner Garden II
13. Sex Sleep Eat Drink Dream
14. VROOOM VROOOM
15. VROOOM VROOOM: Coda

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