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2005年10月27日

Jewels of Thought / Pharoah Sanders


リリース:1969年
評価:★★★
コメント:輸入盤が存在するのは知っていましたが、タイミングよく国内盤がリリースされたのでこちらを入手しました。

盟友とも言えるレオン・トーマスのvoに導かれたピースフルな[1]と対を成すような激しさの塊とも言えそうな[2]といった対比は、<Izipho Zam>('69年)辺りとの類似性を感じさせます。

特に「こりゃ、きびしいなぁ~」と思い始めた頃に(^^;、またしても現れるL.トーマスのヴォーカルとロニー.L.スミスのピアノが鮮やかに、そして柔らかにエンディングへと向かう道を明示する[3]、といった曲の運び方。

(語弊はありますが)ある種「パターン化された」とも表現できなくもありませんが、そこはやはり贔屓目というものがあります(^^;

曲によっては2ベーシスト、2ドラマーといった変則的構成を採っていますが、特に[3]でよく聞こえるセシル・マクビーとリチャード・デイヴィスのダブル・ベースも平安に流れる時間によく合っていると思います。

フリーキーに吹き散らかす・・・と言ったイメージだけでファロア・サンダースを捉えている(そして、更にフリージャズというコンテキストを一段低く見ている)知人・友人も多いのですが、私も「フリー愛聴派」ではありません。

ただ、そのような面も含めて、個性やその人にしか出せない味、フィーリングといった部分が(特にジャズ)ミュージシャンのある種の質を決める要素の大きな1つだとすれば、この人は間違いなく偉人なのだと思います。
収録曲
1.Hum-Allah-Hum-Allah-Hum Allah
2.Sun in Aquarius Part1 - Part2

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