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2005年10月29日

Feets Don't Fail Me Now / Herbie Hancock


リリース:1979年
評価:★★★★
コメント:確かに'70s後期から'80s前期にかけての一連の作品の多くは、新主流派として認識されたジャズマンとしてのハービー・ハンコック像を壊す?には十分だったのかも知れません。

そういった新主流派としてのH.ハンコックにしびれたジャズファンにとっては、(ちょっと大袈裟ですが)それら立て続けにリリースされた作品は背信行為以外のなにものでもないように映ったであろうと思います。

尤も、ジャズファン(という程の聴き方はしていませんが)である前に、単なる音楽好きである私個人にしてみれば、その点についての嫌悪感のようなものはありません。

本作ではハッキリとダンス・ミュージックといったスタンスを貫いたH.ハンコックのディスコ作品宣言をリスナーは突きつけられています。

それをどのように捉えるかはリスナーの自由裁量ですから、ジャズ好きの方が立腹するのも、ダンスミュージック好きの方が諸手を上げてウェルカムと言うのも、どちらも正しい対応なのだろうと思います。

ブラザーズ・ジョンソン辺りを連想してしまう(^^;ダンスビート[1]もあれば、スローでどことなくメランコリックな[2]、スローファンクな[5]など、私自身は決して嫌な作品ではありません。

ただ、ここまで露骨に?ダンス作品化してしまうと、<Head Hunters>や<Flood>といった辺りの強烈な作品には到底及びませんし、それらと比較するともっとポップな感じの<Secrets>や<Sunlight>辺りの塩梅の良さや試みといった部分にも引けをとっているのが判ってしまうのが難点かと・・・

何れにせよ、この人の冒険心は当時のジャズといったフィールドに収まるはずもない訳ですから(^^;
それはそうと、この時期('70s後期から'80s前期)の作品群についてはシリーズでCD化されていると思いますが、何故か本作のみ非常に入手しづらい状況が続いていますね。何故でしょうか?
収録曲
1.You Bet Your Love
2.Trust Me
3.Ready or Not
4.Tell Everybody
5.Honey from the Jar
6.Knee Deep

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