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2013年10月19日

Scary Monsters / David Bowie


リリース:1980年
コメント:個人的にはちょいと攻めあぐんだ観のある「三部作」を通過し、ボウイさんの次なる作品となったのが本作。

「三部作」の評価とは別に、本作はなんと言いますか「吹っ切れた」ような感触を湛えた作品ではないかと思えます。

ボウイさんの作品中でもエキセントリック度?では頭一つ飛び出しているかもしれない(笑)[1]を筆頭に、これまたボウイさんの代表曲の1つ(と強く思う)[4]といい、妙に爽快な[6]といい、尖り具合とか、常にリーディングエッジを行くボウイさんらしさと言いますか、否、三部作が前にあったからとい部分も少なからずあるのかも知れませんが、格段に聴きやすく思います(聴いていて楽しいし(^^;)

先に触れた[4]はシングルカットされており、動画投稿サイトをチョチョッと検索すればすぐにプロモーションビデオが見つかると思いますが、なかなかアーティスティックで当時は非常に大きな金額をかけて制作されたとか。

何よりも自身がアルバム<Space Oddity>('69年)で披露したタイトルナンバー[Space Oddity]に登場させた宇宙飛行士トム少佐を、ここでは「ジャンキー(薬中毒者)」と言い放って、まるで過去の栄光を全否定するような、非常にシュールな世界を展開させているのが何とも秀逸だなぁと思う訳です(このトム少佐をボウイさん自身と重ねて解釈している方(のホームページ)は多々拝見しました)。

加えて、[Ashes To Ashes]というワードは宗教用語(
http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/ej3/4681/m0u/
)らしく、続く[funk to funky]は解釈が分かれるところかと思いますが、「泥臭さからファンキー(ご陽気)に」といった態で訳すとすれば、何となくボウイさんの音が湿っぽさとかから離れて「ファンキーな事がしたい」と言っているようにとることもできるかも知れませんね。

実際、次作(3年後)には<Let's Dance>を発表し、ナイル・ロジャース(ex. シック)をプロデューサーに迎え、やたらと明るく、ハネハネの楽曲を並べましたっけ(はい、小生のボウイさまデビューがこの辺り・・・というのは公然の秘密です(笑)

なお[11]以降はボーナストラックとなっております。まぁ、ここに再録された[11]を入れる意味は(前述の流れから)判らなくありませんが、ちょっと情緒がないと言いますか、一枚の中で愚直に比較するのは味気ないなぁと思ったりしますが、いかがでしょう。
収録曲
1.It's No Game
2.Up The Hill Backwards
3.Scary Monsters (And Super Creeps)
4.Ashes To Ashes
5.Fashion
6.Teenage Wildlife
7.Scream Like A Baby
8.Kingdom Come
9.Because You're Young
10.It's No Game (Part 2)
11.Space Oddity
12.Panic In Detroit
13.Crystal Japan
14.Alabama Song

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