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2016年4月3日

日本少年 / あがた森魚

リリース:1976年
コメント:矢野顕子氏の<Japanese Girl>のライナーにあった「本作はあがた森魚氏の<日本少年>へのアンサーアルバムである」云々という一文がずっと気になっていたというのが入手動機の大きな1つです。

あがた森魚という名前で小生の脳ミソから引っ張り出される情報と言えば「赤色エレジーの人」と「数年前に『妖怪人間ベム(日テレのドラマ)』に出ていたぽわぁ〜んとした感じの役の人」というくらいででして(苦笑)

なので、こうした機会でも無けりゃ間違いなく一生耳にしない歌手の一人だったでしょう。

先述の矢野氏の作品に見事に琴線をかき鳴らされた以上、その作品に影響を与えた筈の本作は聴かねばなりますまい(そうか、そう思うとあの<Japanese Girl>のジャケットデザイン・画のタッチもなるほどと納得できますね。いやはや、ピープルツリーは侮れません)。

もとい。本作にも登場する細野(晴臣)氏はプロデューサー&演者という立ち位置で、このミラクルでドリーミィーでボーダーレスな不思議世界を迷う事なく案内してくれる案内人のような手腕を見せているように思えます。

#裏ジャケ?(上記の画像左側)でゾウさんの背中で指揮を振るって
#いる人物のヒゲ面が、細野氏なのかな(笑)

細野氏自身のディスコグラフィに当ててみると、<トロピカルダンディ>と<泰安洋行>との間に本作プロデュースをしていた事になりますので、細野氏自身の音楽構想が熟成している過程の1つのアウトプットとして本作があると考えても、大きく外れてはいないような気もします。

それにしても、あがた森魚氏の夢世界?を具現化させたアルバムというトータルコンセプトを謳っているあたりの先進性?が何とも活き活きとした印象を与えてくれます。

矢野誠、矢野顕子、ムーンライダーズ、ラストショー(当時泉谷しげる氏のバックバンド)、鈴木茂、山下達郎、大貫妙子etcがここに集結しているというのも、胎動するジャパンロックミュージックの1つの核がここに居たんだろう事を教えてくれます。

本作に至るまでの作品も評価が高いらしいので、おっつけ手をだしてみようかと考えます。何にしても、本作は個人的に非常に面白い作品に思われましたので。
収録曲
DISC 1
1.ヂパング・ボーイ
2.夢見るスクールデイ (一)
3.夢見るスクールデイ (二)
4.薄荷糖の夏
5.航海・I
6.リラのホテル
7.航海・II
8.函館ハーバー猫町ホーボー
9.函館ハーバーセンチメント
10.航海・III
11.つめたく冷して
12.山田長政
13.航海・IV
14.ウェディングソング
15.ゴーヂャス・ナイト

DISC 2
1.ヴヰクトリアルの夜
2.沙漠典ボリボリ
3.溺れろ伊達野郎
4.航海・V
5.ラ・クカラーチャ
6.航海・VI
7.洋蔵爺のこと
8.最后の航海 (七回目の航海)
9.ノオチラス艦長ネモ
10.採光∞無限
11.夢みるスクールデイ (三)
12.日本少年
13.別れの軍樂隊 (螢の光)

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