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2016年6月28日

Music From the Penguin Cafe(邦題:ペンギン・カフェ・オーケストラ)/ Penguin Cafe Orchestra


リリース:1976年
コメント:独特な音楽感性を持ったペンギンカフェ・オーケストラの主人(あるじ)、サイモン・ジェフス。

本作で展開されている楽曲...というか、一連の映画音楽といいますか、ドラマが展開されて行く中での音楽展開...といった趣の多くは、勿論、ロックというよりは無国籍な環境音楽とも、ニューエイジなフュージョンとも呼べるものでしょうか。

以前一聴した時にはそれ程ピンとこなかったのですが、CD棚の整理も兼ねて引きずり出した本作を何年か振りに再生したところ、あらら、何だかいい感じ(^^

サイト(penguincafe.com)にあった文書をつらつら読むと、S.ジェフスは'72年頃に日本で数ヶ月間を過ごした経験があり、ちょうどその頃にオリエンタル、エスニックやアフリカンといったいわゆるトラッドと言いますか、フォルクローレと言いますか、まぁ、そうした音に非常に惹かれたんだそうです。

その彼が率いたペンギン・カフェ・オーケストラという音楽ユニットが、'70s中期に実現して見せた多国籍(無国籍)多ジャンル融合・実験音楽は、ある意味でのプログレッシヴでもあり、ある意味でのアヴァンギャルドでもあるのでしょう。

こちらも鬼才、ブライアン・イーノが'70s初頭に立ち上げたObscure Recordsというレーベルからリリースされた本作は、そのペンギン・カフェ・オーケストラのデビュー作という点も相俟って、クラシックはもとより、フォーク、ロック、民俗音楽と、リスナーも毛色も異なる音楽を一つの作品の中に(無理している、などと少しも思わせず)落とし込んだ、そのセンスとエフォートに拍手を送りたいと思わせます。

奇妙なジャケットもユニット発足に至ったインスピレーションに由来するとかで、何でも、S.ジェフスが夢の中でみた「非日常な音楽が演奏されるペンギンカフェと呼ばれる日本にある場所」なのだそうです。

音楽もそうですが、リラックスして(安心して)聴けるその音楽的質の高さもかなりいいと思うのです。

本作もそうですが、次作の評価はまずまずいい感じですので、ちょっと気にしておこうかと思っております。

なお、主人S.ジェフスは病気の為に'97年に他界してからは実質的な活動は停止していたようですが、2009年に実子のアーサー・ジェフスがこれを引き継いで活動を開始したとの事。
収録曲
1.Penguin Cafe Single
2.Zopf: From the Colonies
3.Zopf: In a Sydney Motel
4.Zopf: Surface Tension
5.Zopf: Milk
6.Zopf: Coronation
7.Zopf: Giles Farnaby's Dream
8.Zopf: Pigtail
9.The Sound of Someone You Love Who's Going Away and It Doesn't Matter
10.Hugebaby
11.Chartered Flight

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