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2010年2月6日

The Seeds of Love / Tears for Fears


リリース:1989年
評価:★★★★
コメント:ある意味、シングル・ヒットだけに気をとられて聴いていた前作<Songs From the Big Chair>(その後じっくりと聴き直す機会はありましたが・・・)。

その前作から少し長めの時間(4年)をかけて、若い才能が熟成させて世に送り出した本作も、前作に勝るとも劣らぬいい作品だと思うのです。
第一印象としては、ジャジーというかソウルフルというか、各楽曲が非常に「深み」を湛えるように思える事でした。

ツアーの最中に出会ったという女性シンガーの起用や、[3]のように正面から'60s辺りのフラワー・ムーブメントを継承したものも「白々しく」は聞こえず、ライティングとアレンジとプロデュースに一層の素晴らしさが加わった力作だと思うのです。

その「数字だけ」で比較すると、アルバムチャートで#1を射止めた前作には及ばなかったのは事実ですが、この成熟度は決して商的な尺度だけで計れるものではないのかも知れません。
収録曲
1.Woman in Chains
2.Badman's Song
3.Sowing the Seeds of Love
4.Advice for the Young at Heart
5.Standing on the Corner of the Third World
6.Swords and Knives
7.Year of the Knife
8.Famous Last Words

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