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2012年11月23日

Unmasked(邦題:仮面の正体)/ KISS


リリース:1980年
コメント:ポンポコタヌキ・・・?のメイクでKISSのリズムを支えたピーター・クリスが本作を最後にKISSを脱退。即ち、オリジナル面子(一期)としての最終作品。

'70s後期にはKISSというグループは存在しつつも、メンバー各自の志向性は必ずしも一様ではなく、それが故に?各メンバーがそれぞれソロ作を出す等、「おやおや・・・?!」という動きもあったようです。

因みにそれらソロにはまだ一つもリーチできていませんが、P.クリスのそれにジョン・トロペイ(g)が参加していたらしく、ちょっと聴いてみようかなぁ・・・なぁんて(^^ゞ

もとい。小生はこの作品辺りが本当のオンタイムでのKISS体験だったのではなかったかと記憶しているのですが、何れ、ギターキッズの視点からはそれ程のめり込みはしなかったです。

むしろ、前作でのディスコサウンド[I Was Made for Lovin' You]辺りから感じられるあからさまな「時代への迎合」みたいな部分を「洋楽ヒット曲好き」リスナー視点で対峙していました。

本作を聴くと明らかに判ると思いますが、グループ名を伏せて音を流せばKISSと気付く人がどれ程いただろうか?と思えるような耳あたりです。

勿論、ハードに聴かせる曲もありますが、それが際立たないくらいにまぁ~るい感じの作品になっています。

「スタイルや音を変化させること=悪」とは思いませんが、実際にバンドとしては各自が曲を持ち寄っただけ・・・という体裁に近づいてきたとライナーにもあり、その音楽的見地の相違が最も大きかった?P.クリスがついにKISSから去ったというのもうなづけるように思います。

でも作品と言いますか、入っている楽曲そのものについては決してクオリティの低いものではないと思います。

「KISS入門盤に!」等と言うつもりは毛頭ありませんが、ちょっとニューウェーブを意識しているような節とか、AORっぽさが漂う部分もあったりとか・・・ある種、完全に作られてしまったKISSイメージを少し払しょくしたがっていたグループ自身が思いがあったのかなぁとも思います。

<Unmasked>のタイトルから、当時は「ついにKISSが化粧を落とすのか!」みたいな憶測が乱れ飛んだらしいですが、比喩としては前者、これまでのKISSイメージではない音・・・を暗喩していたのでしょうね。
収録曲
1.Is That You?
2.Shandi
3.Talk To Me
4.Naked City
5.What Makes The World Go Round
6.Tomorrow
7.Two Sides Of The Coin
8.She's So European
9.Easy As It Seems
10.Torpedo Girl
11.You're All That I Want

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