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2013年9月28日

メイク・アップ / フラワー・トラヴェリン・バンド


リリース:1977年
コメント:またしても横道に…といった声がどこからか聞こえてきそうではありますが(汗)、久し振りに入った中古CD屋の棚にあったのが目につきまして…

無論、全く知らないバンドなら余程の事がない限り入手などあり得ないのですが😓、バンド名には微かに聞き覚えがあったのと、ジャケに何となくそそられた点、おまけにCD帯に「秘蔵盤CD特選」などとさり気なく書いてある…たまにはギャンブルしてみるかって事で(笑)

珍しく帰宅早々にプレーヤーに乗っけて音を聴きつつ、「さて、どういうバンドでしたかいなぁ」とみてみると、あぁ、ジョー山中氏が歌っていたバンドなのですね。

小生にしてみれば「人間の証明」(社会派ミステリの巨頭、森村誠一のヒット作)が映画化された際に、その主題歌「人間の証明のテーマ」を歌っていた人(無論、オンタイムではなく後追いで知りましたが)という認識程度ではありますが。

#オンタイムは小学校高学年の頃。それでも「♪ままぁ〜、どぅゆぅり めんばぁ〜…」は耳に残っています。

ともあれ、先ずは通して聴いてみましたが…何と言いますかスモーキーというのか、無機的な音はロックのそれなのですが、あくまで耳に迫ってくるのはオリエンタルといいますか、多分、当時にしてみりゃ「キワモノ」とまでは行かずとも、かなり異端な捉えられ方をしたのではないでしょうかね。

[7]は少し演奏時間が長い事もあり、ちょっと聴く側の流れが滞ってしまう観はあるものの、[1]から[2]、[3]と流れて行く中で、「日本人にして、この感覚って出せるもんなのねぇ…いやぁ、参りました」と、かなりの衝撃を受けました(笑)

ええ、小生中では「日本のロックは一流品にはなれやしない」という偏見が幼き頃からあったのですが、もし、洋楽にかぶれる前にこの音に出会っていたら、はて、今の小生の耳はどのような志向(嗜好)になっていたのでしょうか。

#同じ事は、フュージョン渉猟期に菊地雅章氏の<Susto>を聴いた時にも感じました。
こうした音作りについては、悪く言えば「日本=東洋(オリエンタル)風にしておけば話題にはなるさ」というとりかたも出来るでしょう。

ただ、実際には音を聴いてみて、しっかりと「聴かされている」(「惹き込まれている」)という事実もある訳です。

たしかに当時は世間の潮流がGSだの何だので、黙殺されたのかも知れませんが、実際にこうした音を出していた人たちがいた、という事に驚きを感じると共に、「こりゃ侮れんな、日本ロック!」という思いを強くさせられました。

ライブ音源とスタジオ音源が混在している点は某師匠ページで状況は理解したので納得ですが、[8]のロックンロールが何となく浮いて聴こえてしまうのは惜しいかなぁ…と(これ、J.山中氏の声ではないですよねぇ?ゲスト扱いでクレジットされているYuya Uchidaの声?)
収録曲
1. All The Days
2. Make Up
3. Look at My Window
4. Lowly But Surely
5. Shadows of Lost Days
6. Broken Strings
7. Hiroshima
8. Blue Suede Shoes
9. After The Concert

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