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2014年6月20日

Crossings / Steve Khan

リリース:1994年
コメント:真っ先にカミングアウトしておきますと、本作を聴いた記憶が...(大汗)

恐らく1度や2度はCDプレーヤーにセットした事はあるのでしょうが、音そのものが欠片(カケラ)も頭の中で再生されないことが全てを物語っています...猛省

そんな訳で、これまでのカーンさんレビューは少なくとも以前のレビューを見直しつつ補筆するように進めて来たのですが、本作についてはそうした過去レビューもなく、ほぼ初見のようなものです。

そのような状況に陥っていたのは、言うまでもなく、<Let's Call This>辺りを境に「脱アイウィットネス」的な作風に傾倒していったカーンさんに馴染めず、自身のリスナー的度量の狭さを隠すが如く「カーンさん、面白なくなったなぁ」といった態で、作品をしっかり聴くというファンとしてのアティチュードすら放棄してしまった事に起因することは確かです。

今回の聴き直しプロジェクトがなければ、本作にしても再びプレーヤーに乗る事はなかったかも知れません(ちょっと大袈裟か(^^;)

もとい。本作においてもカーンさんオリジナルは[1]、[3]の2曲で、他はすべて有名ジャズマンの作品カバーとなっております。

それでも嬉しい事に、前作まで残していたアコースティック形態でのカバー(つまり、ロン・カーター+アル・フォスターとのトリオ録音)を一切廃して、純然とアイウィットネス第三形態での演奏に終始してくれています。

はい、デニス・チェンバース(ds)、マノーロ・バドレーナ(perc.)、アンソニー・ジャクソン(b)によるカルテットですね。

R.カーター、A.フォスターを決して悪く言う訳ではありません。ただただ、小生が一位に置くべきポイントはそこではないものでして…(汗)

そんな背景もあって、確かにカバー曲が大半を占めるとは言え、小生の耳への音の到達具合は非常に良く(笑)、これまでちょっぴり否定的な入り方をしたD.チェンバースのdsにしても、「やっぱ、いいなぁ。しっかりとしたボトムがないと、ふんわり感のあるカーンさんのギターがうまくまとまらんしなぁ」と、まぁ、軽佻浮薄を絵に描いたようなコメントを書いております(^^;

この辺りについては、オリジナル面子であったスティーブ・ジョーダン(ds)のそれと比べるのも面白いかも知れませんね。

また本作においては久しぶりの競演?となるマイケル・ブレッカー(ts)が参加。

まぁ、この辺りはフュージョン期に互いにブイブイと演(や)っていた時の感覚とはまったく違いますし、カーンさん以上にいち早く純ジャズ界でも評価を築いていたので、あまり期待をもっては居なかったのですが、久しぶりにカーンさんと演(や)りあっている楽しさみたいなものはあったかも知れませんね。

あれ程ご執心だったブレッカーBros.についても、解散後の再結成後の作品はなんだかテイストが違ってしまっており、まったく興味を湧かせてくれないものだったので、ソロになってからのM.ブレッカーなど、まったく追っかけていませんでした。

が、ジャズ期のカーンさん探訪中の心境の変化もあったのか(笑)、なんとなく「聴いてみようかなぁ」と思い立ってきました(思いと勢いがシンクロしないのが小生の悪いところですが)

もとい。この作品でのアイウィットネス第三形態ももう少し聴き込む必要はありそうですが、何と言いますか、苦手意識の多くの部分が「初見(初聴)の思い込み」に拠るところが大きいんだなぁと反省しきりでもあります。
収録曲
1.Descarga Khanalonious
2.Think of One
3.What I'm Said
4.Pee Wee
5.It's You or No One
6.I Love Paris
7.Capricorn
8.Melancholee
9.Inner Urge
10.While My Lady Sleeps

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