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2014年6月22日

Got My Mental / Steve Khan


リリース:1997年
コメント:これも今回の聴き直しProj.が無ければ更にCD棚で肥しと化していたかも知れませんが、更新前のレビューの日付が2002年8月と記録されていたので、ほぼ、干支が一回りしたって事ですね。重ね重ね...嗚呼(猛省)

これも前作<Crossings>同様、その音の印象がひとかけらも頭の中にない作品でして(恥)、ただただ「スタンダードなジャズギターアルバムっぽい音」は、カーンさんフュージョンVer.の熱がチッとも冷めない小生には足を(耳を)遠のかせるにには十分な動機付けでした(笑)

それに本作では、またしてもアイウィットネス臭は希薄になってしまいました。

そうですねぇ、感触的には<Let's Call This>でのアコースティック部隊の態に近い、いやそれ以上にストレートアヘッドなジャズ作品として仕上げているように感じます。

ドラムにはジャック・デ・ジョネット、ベースにはジョン・パティトゥチが召還されており、percにはドン・アライアス辺りが参加しています。
#D.アライアスは、フュージョンファンには「ストーン・アライアンス」
#の構成メンバとしてご承知かと。

何れにせよ、この新しい人脈がどこからのつながりであったのかはライナーにも、氏のホームページにも記載はありませんでした。

J.パティトゥチはチック・コリアのエレクトリックバンドにも登場しているように、アコースティックもエレクトリックも使い分ける感じがありますが、J.デジョネットはもうストレートなジャズの方ですので、必然、カーンさんが明らかにそうした音で作品を作成しようと意図しなければそうした人選にはならなかったのかとも思います。

ライナーをつらつら読むと、本作に収録された曲の幾つかは以前から作品への収録を考えていた、それこそ大学時代から思っていたモノもあるとの事。

確かにカーンさん、UCLA在籍時にはジャズそのものを学業の柱にしていた(ウェズ・モンゴメリやパット・マルティに関する論文等も記したらしいですね)方ですから、ある意味、フュージョン期や有名アーティストのスタジオミュージシャンとしての明るい感じの顔こそが営業用だったのか?と今になって思ってみたりします(^^;

因に、本作でのカーンさんオリジナルは[4]の一曲だけで、後は、オーネット・コールマン([1])、ウェイン・ショーター([2])、キース・ジャレット([3])等の作品に加え、亡き父サミー・カーンの作詞で知られる[5]を、カーンさん流解釈で演じています。

尚、CBS時代(フュージョン期)のソロ作で、大きなパートを占めていた盟友でもあるドン・グロルニック(key、p)に捧げています。
#D.グロルニックは本作リリースの前年に他界しています。
収録曲
1.R.P.D.D.
2.Paraphernalia
3.Common Mama
4.Got My Mental
5.The Last Dance
6.Sham Time
7.I Have Dreamed
8.Cunning Lee

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