評価：★★★
コメント：どうだろう。全編作曲も手がけているジョン・クレマーですが、正直、本作品(‘75年作)全体を聴いてみて、これぞっ、って思わせてくれる楽曲がちょっと見当たりませんでした。
ありていに言えば「何だか皆同じに聞こえてしまう」ような・・・
楽曲が悪いというよりも、作品としてのコンセプトが（恐らくは)アグレッシヴに攻めるものではなく、
逆に？精神的な安らぎと言いますか、ほわ～んとした空間に漂うような気分にさせてくれるモノ、としている為なのかもしれません。
その全体的な「ほわ～ん」感を醸し出しているのが、デイヴ・グルーシンが奏でるエレピ(フェンダーローズ)の音色にあることは、一聴頂ければ誰もが判る点かなぁと思います。
ラリー・カールトンも部分的に客演していますが、ギターファンが興味を惹くものではありません(J.クレマーの作品ですから(^^;)
結構「否定的」(？)なコメントのように見えるかも知れませんが、J.クレマー作品はまだ数作しかリーチしておりません。
加えて、J.クレマーが'60s終わり（クロスオーバー/ジャズ・ロックっぽい時代）に吹き込んだ＜Blowin' Gold＞という作品でJ.クレマーのかっこ良さを知った身には、いささか湿っぽいと言いますか薄暗いと言いますか(^^;
収録曲：
1.Touch
2.Glass Dolphins
3.Waterwheels
4.Free Fall Lover
5.Sleeping Eyes
6.Body Pulse
7.Tone Row Weaver
8.Walk With Me My Love and Dream
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