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2006年3月6日

Modern Times / Steps Ahead


リリース:1984年
評価:★★★★
コメント:メンバーや音楽的指向性もヴィヴィッドに変化させることで、ポスト・フュージョン・シーンをいち早く立ち上げたステップス・アヘッドの5作目。

本作ではコアとなるマイク・マイニエリ(vib)、マイケル・ブレッカー(ts、ss)、エディ・ゴメス(b)を中心に、keyにはウォーレン・バーンハート、dsにはピーター・アースキンという強者を招集。

初期にはキーボードレスでの構成もありましたが、ここに来てkeyを専任とすることで、よりカラフルな作品作りに傾倒したとも考えられます。

タイトルが示すように少々アフリカンなテイストを配した[1]はM.ブレッカー作。

M.ブレッカーの雰囲気からは想像しがたく(笑)珍しい感じがあり、おまけにソプラノサックスでのプレーでもあります。
ヴィブラフォンでの演奏を充分にイメージした美しさ溢れる[3]などは、如何にもM.マイニエリ作という雰囲気が漂います。

W.バーンハート作でアルバムタイトルにもなっている[4]では、随所に使われるsynthのシーケンスが如何にも当時の'80sエレクトリックポップを意識しているようで面白いですね。

また、それをより明示的にしたような[5]も秀逸。

確かに、あの六本木ピットインでの白熱したインタープレーの応酬を繰り広げた「ステップス」とは別のバンドと言えなくもありません。

その是非はファンの間でも分かれるところかとは思います。

ただ、元々セッション的な形態からスタートしたステップス・アヘッドというバンドが持つべくして持っていたもの、それが「常に前進する」という点にあるとすれば、これも1つの前進なのでしょう。
収録曲
1. Safari
2. Oops
3. Self Portrait
4. Modern Times
5. Radio-Active
6. Now You Know
7. Old Town

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