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2006年12月2日

Spaces / Larry Coryell


リリース:1974年
評価:★★★
コメント:ラリー・コリエル氏(g)も非常に息の長い活動をしているプレーヤーの一人ですので、いつの時代の音を聴くかによってその印象はかなり変わってくるかと思います。

本作は'70s初期に録音された作品であり、そこに集った面子(ジョン・マクラフリン、チック・コリア、ミロスラヴ・ヴィトウス、ビリー・コブハム)を見渡せば、自ずと目指している方向というのが判ってくるのではないでしょうか?

時代的には音楽-ジャズもロックも-が大きくその姿を変えゆこうとしている最中でもあり、互いのイデオムを互いが取り込む形で変化して行く過程、または、その極初期の形態のようなものを感じる訳です。

敢えて本作をジャズ・ロックと言っていないのは、単に個人的見解として、もっとそれをストレートに表した作品は本作以外にも多数あり、逆に本作全体を捉えると、まだジャズのコンテキストの範疇にあるといった見方も十分に成り立つと思うからです。

2大ギタリストが集っている為が、どうしてもその部分(ギター・プレー)に耳が行きがちですが、B.コブハム(ds)の音数の多いプレースタイルも若々しさを思えます。

また派手にフィーチャーされる事は少ないようですが、C.コリアのエレピ、M.ヴィトウス(b)の陰鬱さや重さにも時代の匂いや彼らが目指す理想(の音楽)へのアプローチが偲ばれるいい作品だと思います。
収録曲
1.Spaces (Infinite)
2.Rene's Theme
3.Gloria's Step
4.Wrong Is Right
5.Chris
6.New Year's Day in Los Angeles- 1968

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