Joy / Karin Krog

アルバム名：Joy
アーティスト：Karin Krog
リリース：1968年
評価：★★★
コメント：アルバムジャケットに映るカーリン・クローグ(vo)の表情、＜JOY＞と題されたアルバムタイトル。

そしてＣＤから流れ出してくる音は・・・


ある意味、それらとは対照的に陰鬱で冷やりとした感触を携えたものでした。

女史が北欧の歌手だから、という先入観だけがそう思わせているだけではないのでしょうが、実験的とも言えるようなアプローチは特筆ものかも知れません。

狭い了見からのコメントではありますが、フリージャズ的な混沌さというのではなく、冒頭の[1]もそうですが、そのヴォーカルスタイルで(悪い意味ではなく)「抑制された陰」な感じを、幻想的に聴かせることに長けているようです。

[4]はハービー・ハンコックの有名曲ですが、ヴォーカルをエコー処理していることで、輪をかけて幻想さが増しています。

とてもメインストリームなジャズヴォーカルアルバム・・・とはならないのでしょうが、この感触は決して毛嫌いする類のものではありませんでした（私は、です）。
収録曲：
1.Mr. Joy
2.Karin's Mode
3.'Round About Midnight
4.Maiden Voyage/Lazy Afternoon