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2006年6月17日

My Goal's Beyond / John McLaughlin

リリース:1971年
評価:★★★★
コメント:今なおジャズとロックの融合云々というキーワードから導き出される機会の多いマハヴィシュヌ・オーケストラですが、本作はマハヴィシュヌ・オーケストラ前夜にあって、中心人物であるジョン・マクラフリン(g)が残した一作。

殆どの楽曲は、J.マクラフリンの多重レコーディングによるアコースティック・ギター演奏が中心であり、感触としては後年のあのギター・トリオでの激烈さはないものの、逆に自らの内面を映し出すかのようなスピリチュアルな感触を覚えます。

チャールズ・ミンガス作で有名な[1]や、ビル・エヴァンスに対するチック・コリアの憧れが判るような[5]など、ジャズカテゴライズからの選曲もなかなか面白いポイントを突いていると思います。

最後に配された[9]、[10]はビリー・コブハム(ds)、デイヴ・リーヴマン(ss、fl)、ジェリー・グッドマン(vil)、チャーリー・ヘイデン(b)等が全面に会しての組曲的な流れを持つ楽曲になっており、他の曲とは多少毛色が異なっています。

この後、マハヴィシュヌ・オーケストラを興してゆく事を考えると、何やらパイロット的な位置づけにあったのかも知れません。
収録曲
1. Goodbye Pork-Pie Hat
2. Something Spiritual
3. Hearts And Flowers
4. Phillip Lane
5. Waltz For Bill Evans
6. Follow Your Heart
7. Song For My Mother
8. Blue In Green
9. Peace One
10. Peace Two

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