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2007年5月2日

What Were Once Vices Are Now Habits(邦題:ドゥービー天国)/ Doobie Brothers


リリース:1974年
評価:★★★★
コメント:マイケル・ホザック(ds)、ジェフ・バクスター(g)の参加によるドゥービーの真骨頂の確立、マルチ・ヒット曲の収録と、話題性とポピュラリティの点を踏まえると、前作の<The Captain and Me>('73年作)が最高傑作!と口を揃えるロック・ファンが多い事は承知しています。

確かに素晴らしい出来の作品に違いありません。

本作は4作目のアルバムにあたり、彼ら初の全米#1ヒットになった[4]が収録されているものの、前作の勢いのお陰で少々日当たりが悪くなってしまっているような所もあるのでは?と思っています。

プロデュースも前作と同じテッド・テンプルマンであり、メンバーにしても変動はなし。

これまでのように歯切れの良いソリッドなリフと明快なメロディー・ライン、ツインドラムによるドライヴ感、または、パット・シモンズのライティングに見られるアコースティックな優しさ等は相変わらず心地良いものです。

「では何が変わったのか?」と言えば、[1]、[5]、[7]のような、これまでには無かったホーンセクションの導入という点が一つ挙げられるのではないでしょうか?

一先ずはウェスト・コースト系であろう彼らの楽曲が、今までよりもサザン・ロック的な響き(例えば[6]、[7])を湛えているように感じるのもまた一つ挙げられるかも知れません。

本質的に彼らが持っている豊かな演奏力と表現力を背景に、「こんなことやってみても、面白いかもしれない」といった発想(?)が詰め込まれた本作も、ある意味で、変化のある面白い作品なのだと思います。

閑話:
直訳すれば「一度の悪さが癖になり」というアルバムタイトルも、バンド名の「ドゥービー」に引っ掛けている?かのようで、何とも面白いですね。
収録曲
1.Song to See You Through
2.Spirit
3.Pursuit on 53rd St.
4.Black Water
5.Eyes of Silver
6.Road Angel
7.You Just Can't Stop It
8.Tell Me What You Want (And I'll Give You What You Need)
9.Down in the Track
10.Another Park, Another Sunday
11.Daughters of the Sea
12.Flying Cloud

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