リリース:1983年
評価:★★★★
コメント:'70s末に登場したポスト・パンク系(?)バンドとしては最も成功したグループの1つであろうポリス。
あっという間に'80s初期まで疾走した彼らの最後のオリジナル作であり、'80sロックシーンを代表する一作。
考え方次第ですが、ポリスの音楽的センスの良さという点では、ファーストやセカンドで既にあるレベルの高みに到達しており、いかに大ヒットした本作と言えども、その無垢でありながらも自らの考えをストレートに発散させるパワーというものは過去作品に軍配が挙がるのかも知れません。
とは言え、臨床心理学の大家ユングの「同時性」等という知的好奇心をくすぐるタイトルを配し、アナログ盤で言う所のA面([1]-[6])等はパンク/レゲエ/R&Bを突き抜けてアヴァンギャルドな空気さえ漂わせる次元の楽曲にも思え、シングルとしてヒットした[8]、[9]、[10]といったラインも従来からの彼らの手法を更に時代に則した形で進化させたような響きを受ける辺りも、誠にその巧さが光る作品に違いない訳です。
それにしても、アンディ―・サマーズ(g)のフレーズの渋さ、スチュワート・コープランド(ds)の「vo以上に語るドラム」さばきも、本当にポリスというバンドの強みだと思います。
収録曲:
1.Synchronicity I
2.Walking in Your Footsteps
3.O My God
4.Mother
5.Miss Gradenko
6.Synchronicity II
7.Every Breath You Take
8.King of Pain
9.Wrapped Around Your Finger
10.Tea in the Sahara
0 件のコメント:
コメントを投稿