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2007年5月12日

Chicago Transit Authority(邦題:シカゴの奇跡)/ Chicago


リリース:1969年
評価:★★★★★
コメント:ロックという言葉が市民権を得た'60s中~末期は、また、ロックの分化が始まった頃と捉えることができるのかも知れません。

Chicago Transit Authority(シカゴ交通局?)という名前と共にロックシーンに表われたこのグループは、これまで部分的な色づけや効果としてロックに用いられていたブラス系のサウンドそのものを中心に据えた事、また、それをジャズ的なアプローチではなくロック的に扱った事、更には、ポリティカルなメッセージをポリティカルに音楽へ組み入れた先駆けとしての功績があるのではと思う訳です。

楽曲に政治色を持ち込むことは何ら珍しくはありませんが、単に不平・不満を羅列する、現状を嘆く、現政治の打破を煽る(?)、といった類ではなく、それこそ政治的に真正面から立ち向かうような、謂わば「若者の主張」(笑)的な一途さを感じる点が、上記のコメントになる訳です。

デビュー作にして2枚組みという形態が取り立てて珍しいことではないかもしれませんが、ロバート・ラム(key)のライティングセンス、テリー・キャス(g)の形式に捉われないサウンドメイク、ジェームス・パンコウ(tb)のアレンジによるロック的なブラスバンドの在り方等々、やはり実力が無ければこうは行かなかったでしょう。

既に語り尽くされた感もありますが、やはり歴史的にみても非常に意味のある作品であることに違いありません。

[2]、[3]、[4]といったヒット曲もシカゴの歴史として押えておくべきものですね。
収録曲
1. Introduction
2. Does Anybody Really Know What Time It Is?
3. Beginnings
4. Questions 67 And 68
5. Listen
6. Poem 58
7. Free Form Guitar
8. South California Purples
9. I'm A Man
10. "Prologue, August 29, 1968"
11. "Someday (August 29, 1968)"
12. Liberation

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