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2012年7月24日

音楽の「ほっ」とする部分


アルバム名:Ohio Knox
アーティスト:Ohio Knox
リリース:1971年
評価:★★★★
コメント:言わずもがな、フィフス・アヴェニュー・バンドとその後のピーター・ゴールウェイのソロ1stを聴いてここに到着しました。

どうしようもなく日本のニュー・ミュージックへの影響を匂わせる諸作は、恐らく、初見で(本作を含む)これら作品を耳にされる方であっても、そのほとんどの方がのめり込んでしまうのではないでしょうか。


狭い見識の中で語っていますので無理・勘違いはあるかも知れませんが、この人のポップ感覚というのが、例えばバート・バカラックやキャロル・キング、ポール・ウィリアムスといったソングライター達の何れとも似通っていない、そんな所がまたすごく素晴らしいと思うのです。

言うまでもなく、引き合いに出したソングライター達を間接的に貶めている訳ではありません。

何れ劣らぬ名米ポップスのクリエーター達であり、小生も大好きです。誤解なきようお願いいたしますm(_ _)m

もとい。不思議とフィフス・アヴェニューもこのオハイオ・ノックスも(グループ/ユニットとして)短命なんですねぇ。

先に引き合いに出したソングライター達の曲はある意味非常に商流に乗り易いというのは、米のリスナーには非常に受け入れやすい何かがあるのでしょうか。

逆に言えば、このP.ゴールウェイ等が目指した方向(音楽)における感覚というのは米のリスナー好みではなかったのでしょうか?

'70s初頭に作成されたこの音が、きっと'70s中後期の(日本の)ニューミュージック・シーン勃興への絶大なるヒントになったはず、と強く思わせるこの作品。

音楽の「ほっ」とする部分をうまく捉え・伝えてくれていると思います。
収録曲
1.Taking It Easy
2.Land of Music/That Lady
3.Calamity Jane
4.There Comes a Time
5.Give Me John Ford
6.Baby Sox Knox
7.Pound or My Dog Dad for Robert Downey
8.No Sleep for the Wicked
9.Abigail Archer
10.North Country Laura

2 件のコメント:

  1. こんにちは。
    やっとTHE FIFTH AVENUE BANDを
    聴き終わったのでこちらにコメント
    させて頂きます。
    丁度ニューミュージックに関する書物を
    斜め読みしている内容に面白いことが
    書いてあるんですが
    実はニューミュージックの定義というのは
    ちゃんとした定義付けがされておらず
    はっぴいえんど解散の1973年~
    YMOとサザンが登場した1978年までの間に
    登場したサウンドの素はウエスココースト系で
    そこにシンガーソングライターブームで
    登場したそれなりの音楽やアーチストを
    それなりにニューミュジック呼ばわり
    しているわけですが、
    その本では
    「移入音楽=ロックをいかなる形で
    受け入れるかという試行錯誤の
    プロセス全体」をニューミュージックと
    解釈していてます。
    (つまりサウンドではなくプロセスだと(笑)
    ご指摘のように米国の商業ベースに
    乗らなかったゴールウェイのマイナーな
    音楽がオンタイムでそんなに日本に
    流通していたのか?という疑問はありますが
    山下達郎がいつ三種の神器とPRしたか
    存じず彼の言葉を鵜呑みにして
    手を出したので18番のコーラスハーモニーな
    内容だろうなと思ったら意外とそうでも
    ないので、彼が模倣したサウンド面と
    違う意味のエッセンスになったのかなと。
    逆にこのピーター・ゴールウェイの
    ルーツミュージックが何なのか?が
    興味ありますので引き続き
    ソロアルバムとOhio Knoxは
    是非聴いてみたいと思います。
    いい音楽の紹介ありがとうございました!

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  2. コメントありがとうございます。

    >(つまりサウンドではなくプロセスだと(笑)
    何だか高尚なお話になりそうな気配が・・・(^^;

    正直な所、小生自身がその「ニューミュージック」と
    呼ばれる音楽・・もといプロセスに係る音楽
    (ミュージシャン)にも明るくないのですが、
    ヤマタツさんの音なのかシュガーベイブの音なのか、
    個人的にはまぁそんな感じ&ちょっぴり松任谷(荒井)的
    な風合いも感じたものですから・・・

    そんな事もあり、逆引き?でその辺りも何れは手を
    出すのかなぁとぼんやり思っております(笑)

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