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2007年7月23日

Child Is Father to The Man(邦題:子供は人類の父である)/ Blood, Sweat & Tears


リリース:1968年
評価:★★★★
コメント:Blood, Sweat & Tearsのファースト...となると、言わずと知れたブラスロックの雄が築いた云々・・・といった枕詞が付けられそうですが、訳知りのロックファンの方ならこれが必ずしも的を射ていない事はお気づきかと思います。

実際にB,S & Tがブラスロックを真正面に捉えて爆発するのは、発起人でもあるアル・クーパー(org、p、g、vo)が去った後に作られたセカンドからである事を考えると判るかと思います。

事実上、ここでのB,S & Tという組織はA.クーパーの志向性を表現するための大掛かりな装置という事になるのかも知れません。

楽曲的にはブラスの多用による「らしい」音楽であり、ブラスロックと表現しても何ら間違っているとは思いませんが、A.クーパーのライティングには結構ブルーズロック的な匂いも十分感じられるものですし、もう一人voを担当しているスティーヴィ・カッツ(g、vo)がリードを取っている曲では、敢えてブラスロック的にアレンジしなくても通用するものだったようにも思われます。

尤も、歴史的名盤として名を連ねる作品である点はやはり動かしがたく、A.クーパーという才能を持ったアーティストが'60s末におけるロックの潮流の一つとしてホーン/ブラスを全面に取り入れる事で、新しい変化を見据えていた事は確かだと思います。

A.クーパーの楽曲もカバー作品も響きとして悪かろう筈はありません。

A.クーパー自身はB,S & Tを抜けた直後、やはりと言いますか、例の<Super Session>を残している事から、ある意味、このB,S & Tでの1枚だけでブラスの面白さには飽きてしまったのかなぁ(^^;なんて思ったりします。
収録曲
1.Overture
2.I Love You More Than You'll Ever Know
3.Morning Glory
4.My Days Are Numbered
5.Without Her
6.Just One Smile
7.I Can't Quit Her
8.Meagan's Gypsy Eyes
9.Somethin' Goin' On
10.House in the Country
11.The Modern Adventures of Plato, Diogenes and Freud
12.So Much Love/Underture

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