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2004年10月9日

KENJI SHOCK / 大村憲司


リリース:1978年
評価:★★★★
コメント:故大村憲司氏(g)が'78年に残したJフュージョン胎動期のエッセンスとも言える名盤です。

当時、既に売れっ子ドラマー(兼プロデューサー)であったハービー・メイスンがプロデュースにまわり、シーウィンド・ホーンズ(ジェリー・ヘイやラリー・ウィリアムス)、ジェフ・ポーカロ(ds)、スティーヴ・ルカサー(g)、グレッグ・マシソン(key)、
さらにはリー・リトナーやエイブラム・ラボリエルまで参加した本作では、とても「日本人らしからぬL.A.フュージョン・サウンド」が満喫できます。

穿った聴き方をすれば、H.メイソンのプロデュース(一部、アレンジャーとしても参画)と言うこともあり、作品全体の感触は<Earth Mover>や<Funk In A Mason Jar>といったH.メイソン自身の作品に非常に似通っています。

故に、私は大好きな訳でもありますが(^^;

それはそれとして、やはりここでの大村氏のプレースタイルは誰にも出来そうで誰にも出来ない、氏ならではのものだと思うのです。

フレーズひとつ取ってみても、その場しのぎ的なトリッキーなものではなく、何十回、何百回聴いても、「これしかないよなぁ・・・」と思わせる音の並べ方/弾き方なのだと(^^;

無論、'70s後期という時期がこの手の音楽にとって追い風であったことが要因として挙げられますが、それを差し引いてさえ、十二分に聴き応えのある作品なのです。

'70s後期&L.A.フュージョン(というか、同時期のL.リトナーやH.メイソン作品)が好きな方なら、絶対聴いて欲しい、そして大満足されるはずの作品です。

[8]は先述のH.メイソン作品でも収録されています。聴き比べてみるのも面白いですよ。
収録曲
1. LEFT-HANDED WOMAN
2. BETTER MAKE IT THROUGH TODAY
3. YUMEDONO
4. SHOCK
5. RHYTHM ROAD
6. BOSTON FLIGHT
7. BAMBOO BONG
8. THE MASE

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