評価：★★★★
コメント：やはりTOTOとして成しえた最高の仕事は'82年の＜TOTO IV＞（邦題：聖なる剣）であろうという点は動かしがたいと思います。
とは言え、いきなり傑作が生まれ出るという事もちょっと考え難く、やはりそれなりの下地があっての事なのではなかったかと思う訳です。
本作はTOTOのセカンドアルバムであり、誰もが新らしいロックバンドの出現を知らしめられたファーストから僅か1年でリリースされたものです。
そのファーストにおける完成度・安定度は彼らにグラミー賞新人賞をもたらした訳ですが、TOTOが本作で組み込んだのが「コンセプト」。
各楽曲単位の素晴らしさにコンテキストを持たせる事での統一感や流れといった部分でした。
中世や神話をモーティーフとしたのが良いか悪いかは別として(^^;、相変わらずの巧さと大きなポジションを占めるようになったスティーブ・ポーカロのシンセ/キーボードワークが、後の＜TOTO IV＞で結実を物語るようで興味深い所です。
単発としてヒットした必殺チューン(^^;[3]も、未だ色あせずに耳を楽しませてくれます。
この曲でのJ.ポーカロのdsも、後年の名作[アフリカ]に通じる感触が・・・嗚呼
収録曲：
1.Hydra
2.St. George and the Dragon
3.99
4.Lorraine
5.All Us Boys
6.Mama
7.White Sister
8.A Secret Love
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