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2006年11月3日
TOTO(邦題:宇宙の騎士)/ TOTO
リリース:1978年
評価:★★★★
コメント:良い時代でした。最近の、特に流行の音楽シーンにはさっぱり付いて行けなくなってしまいましたが、それはのめり込み方がやはり違っていたのでしょう。
勉強もそこそに(^^;、毎日新しい音楽/アーティストを見つけたくてFMラジオのエアチェックは欠かしませんでしたねぇ・・・
当時のお気入りだったアーティストの1つがTOTO。
本作は'70s末にリリースされたデビュー作ですが、しばらくして後に読んだ雑誌のバックナンバーでは、余りの完成度・安定度の高さ故に評論家が「技術志向が高すぎて、音楽の面白さがない云々」と、判ったような判らない様なコメントを載せていたのを覚えています。
無論、個人の考えとして頭から否定すべきものではないでしょうが、一般リスナーとしては、米音楽シーンに新しい方向性やスターが現れた事を嬉しく思いました。
ご承知の通り、メンバー各自が既にスタジオ・ミュージシャンとして様々なアーティストをバックアップしていた点で、力量は推して知るべしです。
故にバンドとしてデビューした際の「若々しさ」、「初々しさ」のようなものは希薄かも知れません。
アルバム冒頭、プログレッシヴ・ロックを思わせる[1]、初期の名曲に数えられる[3]はポップな感覚とAOR的な要素(またはR&B的要素)が絶妙にブレンドされた一品。
飽くまでロックバンドに違いありませんが、その言葉で固定されるような幅ではなく、生み出される楽曲はジャンルを跨ぎ、自らの力量とも相まって新たなロックバンドとしての在り方も示したのではないでしょうか。
収録曲:
1.Child's Anthem
2.I'll Supply the Love
3.Georgy Porgy
4.Manuela Run
5.You Are the Flower
6.Girl Goodbye
7.Takin' It Back
8.Rockmaker
9.Hold the Line
10.Angela
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