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2007年1月14日

The Inner Mounting Flame(邦題:内に秘めた炎)/ Mahavishnu Orchestra with John McLaughlin


リリース:1971年
評価:★★★★
コメント:手垢の付いた説明かも知れませんが、マイルス・デイヴィス発、トニー・ウィリアムスを経由することで、ジョン・マクラフリン(g)の内には粗方この Mahavishnu Orchestra の構想は出来上がっていたのでしょう。

特にT.ウィリアムス・ライフタイムでの経験は、あの時代において一つのグループが新しいコンテキストを創造するという作業をやってのけた点で、大いに参考になったのではないかと思う訳です。

そのライフタイムが目指した方向とも似ていると言えば似ています。

しかし、より精神的・内面的な要素を強く反映させようとした点、ヴァイオリンという楽器を取り入れることで「激情」、「暗鬱さ」、「(音空間の)拡散性」を大きくした点などは、明らかにJ.マクラフリンがそれらを越えようとした結果なのではないでしょうか?

その手の書籍やガイド本には必ずといっていい程掲載・紹介される作品ですが、確かにこのテンションの高さ、奏者同士の掛け合い、楽曲性と、どれをとっても奇跡の一枚に相応しい作品かと思います。

J.マクラフリンを筆頭に、ビリー・コブハム(ds)、ジェリー・グッドマン(vln)、ヤン・ハマー(key)、リック・レイヤード(b)といったメンバーがこの時にこの音を作り上げた事。

実はこれが一番の奇跡だったのかも知れません。
収録曲
1. Meeting Of The Spirits
2. Dawn
3. The Noonward Race
4. A Lotus On Irish Streams
5. Vital Transformation
6. The Dance Of Maya
7. "You Know, You Know"
8. Awakening

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