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2005年5月22日

Thembi / Pharoah Sanders


リリース:1971年
評価:★★★★
コメント:本作は絶対ジャケットで損をしていると思うんです。

エスニックな風体で海辺の岩場に立ち、名も知らぬ楽器を口に咥え・・・これだけで「買おう!」と思い立った方、ある意味、尊敬してしまいます (^^;

冒頭の[1]は、数年後、作者であるロニー.L.スミス(p、elp、org)の作品でも演じられますが、ファロア・サンダース(ts、ss)がこのような、ある種、ストレートな(?)コズミック・サウンドを演じているのも意外によかったりします。

一転、[2]では出だしから思いっきりフリーで混沌とした音が続きますが、次第にメロディラインが浮き上がってくるという趣向。

おぼろげながら消えつ現れつするマイケル・ホワイトのvlnに美しさを感じます。

そんなM.ホワイトは[3]ではP.サンダースとの2トップでプレー。

もっと聴いてみたいと思わせるプレーです。

全体的に受ける感触としては、同じインパルス時代の作品として<Tauhid>や<Karma>辺りの重厚さ/深遠さとも、<Elevation>や<Love In Us All>辺りの柔らかなラブ&ピース的なものとも違う、非常にカラリとしたポップさのようなものを感じます。

無論、ポップと言っても「この人の楽曲の範疇での」ポップさですが (^^;

国内盤も輸入盤も入手し易いという点も含め、P.サンダースってこんな感じの音楽をやっている/いたんですよという入門盤というか、最初に耳にされるのにも最適ではないかなぁと思います。

先述のロニー.L.スミスを始め、M.ホワイト(vln)、セシル・マクビー(b)、ロイ・ヘインズ(ds)などの面子が参加しています。
収録曲
1.Astral Traveling
2.Red Black and Green
3.Thembi
4.Love
5.Morning Prayer
6.Bailophone Dance

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