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2006年8月13日

The Nyron Curtain / Billy Joel


リリース:1982年
評価:★★★★
コメント:ビリー・ジョエル・ファンの間でも賛否が分かれた異色作としても記憶に残る'82年作品。

当時高校生だった私には、余りにポップスでないB.ジョエル作品に面食らった事を覚えています。

今までN.Y.の詩人的な作品で、都市やそこで生活する人々、その生活における様々な側面(怒りや恋愛など)を極上のメロ
面と向かってベトナム戦争の賛否について切り込んだ[4]が余りにも重いと思われて仕方がありませんでした。

がしかし、私個人の中でそれ自体がB.ジョエルに対する評価を低いものにする要因にはなり得ませんでした。

後年、B.ジョエル自身は兵役を回避した過去から、この曲をリリースする事に悩んでいたという事を知り、また、その事を越えて自らの声で米国の過去を世に問うたその姿勢には純粋に拍手を送りたい気持です。

また、工業都市における斜陽を切実に見据えた[1]も、ある意味(社会的なメッセージ色が強いという点で)同系に捉えられる曲なのかも知れません。

余りにも[1]、[4]が浮いたような感じになってしまい、それまでのB.ジョエルのイメージで捉えると、必ずしも成功作ではなかったのかも知れません。

その反動か?またはレコード会社の指示なのか?、次作<An Innocent Man>では同じくフィル・ラモーンがプロデュースしていますが、本作は対極に位置するようなポップ色の強いものになっています。
収録曲
1.Allentown
2.Laura
3.Pressure
4.Goodnight Saigon
5.She's Right on Time
6.A Room of Our Own
7.Surprises
8.Scandinavian Skies
9.Where's the Orchestra?

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