コメント内の表記について
アルバム名の引用は<・・・>で、曲名の引用は[・・・]で囲むよう心掛けています。また、邦人アーティストは日本語で、海外アーティストはアルファベット表記を心掛けています。
ラベル付けされていないアーティスト等について
ラベル付けされていない記事(アーティスト)の検索には、左上にある検索フィールドを利用してください。

2008年8月3日

Lawrence of Newark / Larry Young


リリース:1973年
評価:★★★★
コメント:入り口はトニー・ウィリアムス<Emergency!>('69年作)でした。

ある種のはちゃめちゃさと共に、これまでのジャズが確実に新たな方向性を見出そうと格闘するかのような勢いの中に、この人、ラリー・ヤングの名前もありました。

そのような混沌を潜り抜けてきたL.ヤングが'70sに入り、ブルーノートを離れてリリースした最初の作品が本作です。

強烈なハモンド・オルガンの旋律と共に多数のパーカッション奏者を配した楽曲は、おおよそジャズ的なノリではないのでしょうが、端からそんな事(ジャズのコンテキストに収まる事)など考えていなかった事でしょう(^^;

「Sun Raの『我が全てのミュージシャンはドラマーである』という言葉に多大なる影響を受けていると思われる」と、ライナー・ノーツで評論家が述べているように、何層にも重なるパーカッションの響きもどこか精神的なトリップを助長する(?)音になっています。

また、ジェームス・ブラッド・ウルマー(g)もL.ヤングのorgに負けない妖しさ/不穏さを醸しています。

後年、<Larry Young's Fuel>や<Spaceball>といった、もっと(スペース/コズミック)ファンク色の強い作品をリリースしますが、アヴァンギャルドさという点、その時代の空気を孕んでいるという点では、本作が上回っているかなぁと思います。

L.ヤングの'60s全般のブルーノートでの諸作は未だ手を着けていない人間のコメントですので甚だ勘違いもあるかと思います。ご容赦の程を m(_ _)m
収録曲
1.Sunshine Fly Away
2.Khalid of Space, Pt. 2 Welcome
3.Saudia
4.Alive
5.Hello Your Quietness (Islands)

0 件のコメント:

コメントを投稿