評価：★★★★
コメント：およそ、シングルヒット志向には向かない?７分にも及ぶ[4]が大ヒットしたボニー・タイラーの'83年作品。
私自身、正直、リアルタイムではその[4]しか聴いていませんでした。
今改めて全９曲を聴き通すと、いろいろと興味深い点も多々見えて(聞こえて)きます。
プロデュースを務めているジム・スタインマンのペンによる[2]、[4]辺りは流石に本作の肝になっていると思います。
[2]で唸りを上げているリック・デリンジャーのギターがいい感じですね(^^;
加えて、所謂、カバー・ナンバーもかなり秀逸かと思います。
クリーデンス・クリアウォーター・リバイバルの[1]、ブルー・オイスター・カルト( or I.ハンター作)の[6]、ブライアン・アダムスの[9]など、アーシーなロックから立て乗り(?)ロックンロール、ロッカバラードと、上手く料理しています。
[9]等はほぼ同時期にヒット・チャートを賑わせていたと思います(そういえば、両者ともハスキーな声質、という点も似ているかも知れません)。
[5]はちょっとアルバムからは浮いてしまう曲調(^^;なのですが、バックのメンバーはウィル・リー(b)、ハイラム・ブロック(g)、スティーブ・ジョーダン(ds)と、ほぼ２４丁目バンドですね(^^;
B.タイラーの作品は正直本作しか耳にしていませんが、少なからず本作から受けた印象は「ロックを十分に歌える」シンガーである、という点です。
'70s末に既にヒットを放っていたB.タイラーですが、よりハードな楽曲へのアプローチは見事に成功したと言えると思います。
収録曲：
1.Have You Ever Seen the Rain?
2.Faster Than the Speed of Night
3.Getting So Exciting
4.Total Eclipse of the Heart
5.It's a Jungle out There
6.Goin' Through the Motions
7.Tears
8.Take Me Back
9.Straight from the Heart
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