リリース:1980年
コメント:いわゆる「ジャケ買い」の内に入るのかも知れませんが、当のバンドの事は少しも知らぬままに入手した次第です(中古アナログ300円也(笑)。
「そんなに惹かれるようなジャケか?」と突っ込まれそうですが、否、小生がみたのは裏ジャケでして、そこにリック・マロッタの名前があったのでふらふらと入手したというのが真相です。
'70s末〜'80s初頭のフュージョン系作品を聴いていれば、結構、このR.マロッタの名前がクレジットされているのにお気づきの方も多いのではないかと思います。
逆に言うと、小生にとってはそうしたフュージョン作品以外のところで大きくその名前がクレジットされていたのに惹かれた訳です。
Ronin(その綴りの通り、浪人の意)というグループについては不勉強で全く情報を持ちあわせておりませんでしたが、同封のライナーノートによれば、リンダ・ロンシュタットのバックバンドをその母体としている...みたいな書き出しでした。
「あんっ?L.ロンシュタットのバック・バンドが母体って、それイーグルスなのでは?」と思ったのですが、実はイーグルス母体に発展していったドン・ヘンリーやグレン・フライ、バーニー・レドン等のバックミュージシャンは初期のL.ロンシュタット・バンドの面子であり、L.ロンシュタットがそのスタイルを少しロックでポップな路線へと切り始め、'77年に<Simple Dreams>というアルバムをヒットさせた頃のバンド面子が、ほぼこのRoninの面子なのだそうです(異なるのなベーシストだけだそうです)。
実際にRoninに参加しなかったものの、参加が噂されていた面子の一人には、これまたフュージョン好きな方には名を知られたキーボードプレーヤー、ドン・グロルニックの名があったそうです。
#楽曲のコンポーザーとしてクレジットがあります。
さて音の方はと言いますと、概ね「'70s末のL.Aサウンド」と言ってしまうと何とも伝わる部分が希薄な感じになってしまいますが、例えばイーグルスがそうした'70s末の西海岸ロックを何となく総括した観がリスナー側にも強い為か、ちょっと印象に残るグループになるにはもう一つ二つインパクトが欲しいところ。
結果論かも知れませんが、この後バンド自体が続かなかった事もそうした点を裏打ちしているように思えます(否、そう言う意味からすればバンドの質を云々するには1作品だけでそれを言い切るのは乱暴に過ぎるかも知れませんが)。
ただ、名誉のため?に申し添えておくとすれば、リーダー格?であるワディ・ワクテル(リードvo、g)は本作リリース時点で既にその才は業界内ではよく知られていたとの事で、古くはエヴァリー・ブラザーズのレコーディングへの参加や、'70s中期にはリンジー・バッキンガムやスティービー・ニックスの作品へのコントリビューションを契機に、フリートウッド・マック作品<Fleetwood Mac>('75年)への参加も経験しているようです。
収録曲:
A-1. Love's Coming Into My Life Again
A-2. Home At Last
A-3. It Touches Everyone
A-4. Here Come The Runner
B-1. America The Beautiful
B-2. Hey Nadine
B-3. All I Can
B-4. Desilu
B-5. Feels Right
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