リリース:1971年
コメント:やっぱり…と言ってしまうと語弊がありますが、本作が個人的には最も気になる作品であり、また、最高作ではないのかなぁとの感はあります。
勿論、まだ(現時点では)3作目を耳にしていない訳ですが、(2014年末の)TV番組で取り上げられた本作とその制作秘話を視聴した事で、一気に「はっぴいえんど熱」が出てきたのも真実ですからね(照)
前作よりもはっきりとスマートさと云いますか、無理やり型にはめるようなちょっと力技的な感じが薄まり、物凄く自然な流れに乗った楽曲なのではないかと感じますね。
大きくは大瀧さんのプロダクション、細野さんのプロダクションに二分できるかと思いますが、どうだろう、小生的には細野さんの2つのプロダクション、言わずもがな[風をあつめて]と[夏なんです]にかなりの魅力を感じます。
そう、この作品の数年後にリリースされる細野氏のソロ作<Hosono House>('73年)で感じたあの感触への布石、[恋は桃色]に感じた世界観、に直結しそうな豊かな心象風景を見せてくれますから。
前述のTV番組内では、'71年当時においても「失われてゆきつつある東京の風景」みたいなものへの憧憬が、その作品の根底にあった...みたいなコメントも出ていたかと思います。
[7]については、ゲスト出演しておられた佐野史郎氏が「夏の盛り、辿り着いた喫茶店でアイスコーヒーをすする時にこの曲がかかれば、もうそれだけでここへ来た甲斐があったというもの」みたない、いかにもオンタイムで聴いていたのねぇ〜みたいなコメントをされているのが、少し悔しくも思えました(^^;
もちろん、単なる懐古趣味の積み重ねだけで製作されている訳ではありませんが、小生としては「そこ」が物凄〜く響くのですがねぇ。
収録曲:
1.抱きしめたい
2.空いろのくれよん
3.風をあつめて
4.暗闇坂むささび変化
5.はいからはくち
6.はいから・びゅーちふる
7.夏なんです
8.花いちもんめ
9.あしたてんきになあれ
10.颱風
11.春らんまん
12.愛餓
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