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2011年11月13日
Balance of Power / Electric Light Orchestra
リリース:1986年
評価:★★★★
コメント:'70s中後期のパワーには目を見張るものがあったE.L.Oも、'80s中期に至っては既に失速してしまっており、本作('86年)が一先ずグループとして幕引きとなるアルバムとなりました。
多分、ジェフ・リンが掲げたグループとしての(存在価値としての)E.L.Oは、もう、事実上ここにはないのかも知れません。
内容として悪いというものではない(実際、[8]はスマッシュヒットさせています)のですが、逆に、完全にジェフ・リン・プロジェクトと銘打ってリリースされても何の違和感もない、という一種の孤独さのようなものが感じられます。
楽曲的な感触は、それこそ'70s後半の作品にも似通ったエレクトリックな感触とE.L.O節とでも言いたくなるメロディなのですが、故に、それをブレイクするパワーがなかなか発揮できなくなっていたのかも知れませんね。
またこの感触を以って、当時のJ.リンはトラベリング・ウィルヴェリーズ作品やジョージ・ハリスン作品にその色を落としてゆく事を考えると、心既にココに在らずといった感がなお強く感じられます。
収録曲:
1.Heaven Only Knows
2.So Serious
3.Getting to the Point
4.Secret Lives
5.Is It Alright
6.Sorrow About to Fall
7.Without Someone
8.Calling America
9.Endless Lies
10.Send It
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