リリース:1969年
コメント:ファーストからそれ程時間を置かずにリリースされたセカンドアルバム。
小生はそのファーストで既成のDr. John像(と言っても、少しも聴き込んでいないアーティストではありますが(苦笑)を叩き壊されたのが幸いしてか、こちらも非常に心地よく響くものでした。
ネイティブなプ〜ンと匂うような怪しさ(笑)はその度合いを潜めてきているものの、Dr. Johnというアーティストがニューオーリンズというローカルにおいて本当の意味でカリスマであった頃の...と形容する人のコメントも何処かで見かけました。
曰く、'60s末から'70s初中期にかけての、マイナー?ながらもこれこそがDr. John、って世界を味わうならこの辺りなのだろう、と。
演(や)っている音楽が、小生のチープなイメージにあるニューオーリンズサウンドというものではなく、むしろ、ゴスペルチックな女性コーラスとエコーがかったサウンド処理に、どこかスピリチュアルジャズなそれを感じる場面も多々あり...
「前作『グリ・グリ』に色濃く出ていたヴードゥー色が、都会の夢魔といったものを加えていっそう怪しさを増したセカンド・アルバム。」とは、ワーナーミュージックのサイトにあった本作に関する紹介文ですが、小生は必ずしも悪夢的な感触は受けないのですがね。
フォルクローレ、R&B、(フリー)ジャズなどの要素がごった煮...という程の混ざり具合ではなく、それなりにハッキリとしているのですが、もちろん、作品としてとっ散らかっている感はありません。
[7]では某有名グループの某有名曲のリフをサラっと入れてみたり、さながら「升田幸三の角(かく)」とでもいいますか、田舎に居ながらも、しっかり(音楽の)時代の潮流は見ていますよ、ってか...なかなか茶目っ気もおありのようで。
収録曲:
1. Babylon
2. Growin'
3. Black Widow Spider
4. Barefoot Lady
5. Twilight Zone
6. The Patriotic Flag-Waver
7. The Lonesome Guitar Stringer
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