リリース:1992年
コメント:流通枚数が少ないからなのでしょうが、中古でもそれ程数を見かけないこの方々の作品。
音楽性のそれと商業的成功のそれは、必ずしもイコールで結ばれない事は重々承知の上ですが、ともあれ、もう少し入手が容易いと有難さも倍増なのですがねぇ。
ええ勿論、ノンパケージという選択をすれば殆どの作品について、かつパッケージ版よりお安く入手出来る事は解っているのですがねぇ...未だにねぇ...ノンパケージはねぇ...ウジウジ(苦笑)
さて、運良く?某ブックオフで見つけて早々に入手してきた本作、人間椅子の3枚目ですが、1枚目、2枚目に比するとほんの少し暗さが薄れてた感もあり(笑)
勿論、それが決してマイナスという事ではなく、楽曲の1つ1つがもう何も言わずとも安心して聴き進められると言いますか、抜群の安定性と、決して飽きさせない作り方も非常に好感が持てるのです。
少しづつですが、大曲といいますが、長尺で途中で何度か曲調を変えながらまとめ上げてゆくスタイルは、ヘビーロックでもありプログレッシヴロックの匂いも嗅ぐ事が出来るのではないかと思います。
[9] もそんな一曲だと思いますが、個人的には本作のベストトラックではなかろうかと。
先に視聴した<疾風怒濤 ~人間椅子ライブ! ライブ!!>(2010年)ですが、当たり前ながら、本作よりもおおかた20年先の作品ということになります。
それだけの時間差がある作品を視聴して、そのどちらについて同じ程度の興味・好感を抱けるという凄さからして、彼らの力量を推して知るべしなのかも知れません。
一つ難癖をつけるとすれば、前作・前々作に比べると、「口ずさむ事が叶う」楽曲がちょっとないかなぁ、という点。
もっともこれは完全にリスナー、というより小生個人のワガママですね。それこそ、[針の山]や[爆弾行進曲]、[心の火事]といった、いい感じの楽曲がココでは見つけられないかな、という点。
ともあれ、誰が言ったか(笑)メルダック期の人間椅子にハズレなし!
収録曲:
1.黄金の夜明け
2.独裁者最後の夢
3.平成朝ぼらけ
4.わ、ガンでねべが
5.水没都市
6.幸福のねじ
7.マンドラゴラの花
8.素晴らしき日曜日
9.審判の日
10.無言電話
11.狂気山脈
縞梟さま、
返信削除コメントありがとうございます。
ご指摘のように、過剰供給によって下手にポピュラリティを上げると、逆に評価が下がるという状況は望ましくないですね。
ライブ映像観つつ思ったのですが、彼らがドーム球場とかアリーナクラスのキャパでもし演じるようになったら、何だかとても「合わない」ような気がするのです(にわかファンのエゴかも知れませんが(^^)。
浮き沈みを経験しつつ、今が一番の安定期なのかも知れませんね。¥500棚ではありませんが、そこそこの値付けでブックオフには最新作品がありました。ゲットしてみようかなと思います。
追伸:
貴兄からコメントがポストされた旨の通知メールは届いているのですが、コメント自体がブログ本体に何故かアップされない状況です。このため、このような形で返信させて頂きました。凝縮ですが、ご了承くださいませ。