リリース:1980年
コメント:初回CD化以来、版権関係の都合か、10年ほど前にも再CD化の話があったもののお流れになる(一時、某ディス○ユニオンがアナログ盤をプレス・販売するも即完売)等、'80sポストパンク、ニューウェーヴ愛好者からは更に神格化が進んでいた本作。
ようやく今年の初めに再CD化され、小生もご多聞に漏れず、万全を期して予約しておきました(新譜を入手する際に予約までする事は、小生的にはなかなかありません(笑)
#で、今頃聴いているのは何故?あ、それは、えと...深く追求しないでくださいm(_ _;)m
前作<Y>でのトンガリ具合と活きの良さ、ファンク、ジャズ、ロックetc...いわゆるミクスチャ・ロックの走りのような体裁は、本作でもより鋭利に勢いを増して展開されているように感じます。
バンドの経緯からみると、本作リリース後にもう1作(未発表曲、デモ、ライブ音源の詰め合わせ)を出すものの解散の道を選んでおり、本作製作時も既にバンドとしての継続活動は難しい状況だったとの 事。
それでも音を聴く限りにおいては、そうした非良好な緊張感すら楽曲に組み込んで、ラフでありながら絞り出すようなメッセージを詰め込んでいる本作は、やはり多くのファンが口を揃えるように名作なのでしょう。
ポップチャートに出てくるような楽曲は(いい意味で)無く、ケチャ-バリ島の民族音楽-をイントロに据えた[1]を筆頭に、時にはノイジーに、時にはラウドに攻め立ててきます。
10代後半の意気がった兄ちゃんだったファーストから、ひとまず20を超えてからのセカンドとでは、そこに込められた社会へのメッセージが変わった、とメンバー自身が言っています。
紛争・戦争、飢餓、宗教対立etc..彼らが作品の中でひたすら吐き出し続けているメッセージは一貫しています。
表面上の音がラウドでノイジーある分、あまり歌詞に目がいかないかも知れませんが、彼らが社会へ向けたメッセージは、今このご時世に聴いても(こんなご時世だからこそ?)響いてきます。
収録曲:
1. Forces Of Oppression
2. Feed The Hunger
3. We Are All Prostitutes
4. Blind Faith
5. How Much Longer
6. Justice
7. There Are No Spectors
8. Communicate
9. Rob A Bank
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