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2017年3月20日

Don't Be Stupid / 菊池ひみこ w/ Ernie Watts

リリース:1980年
コメント:ここしばらく耳にしていなかったフュージョン系作品ですが、ふとしたキッカケでこの方、菊池ひみこの曲を耳にしまして...

かつてフュージョン渉猟期と自分でも言うくらい、フュージョン系以外の音楽を聴かなかった時期もありましたが、その時ですらこの方の音は聴かず終いでした。

その点についての最大の要因は、単に「国内 < 国外」といった浅はかな小生の思い込みから、基本的に国内アーティストは殆ど見向きもしなかった事にあります。

#なので?カシオペアもスクエアも高中もナニワEXP.も...
#殆どその楽曲は知りませんm(_ _;)m

それに輪をかけて、フュージョン系での女性アーティストともなれば、極マイナーなんだろうなぁという余計な頭も働いてしまい...

さて、ライナーをサラリと読むと、主人公である菊池ひみこ女史は16歳の時に某大手楽器メーカー主催のエレクトーンコンテストで優勝し、その後18歳の頃には吉田拓郎やチャリッシュ等のバックで活躍したのち、'77年頃にはあの美乃家セントラルステーションでもプレーしていたとの事。

今、手持ちの大橋純子&美乃家セントラルステーションの作品ライナーを読み返して見ると、嗚呼、<Crystal City>とかにはクレジットがありますね(いつもながら詰めが甘い聴き方だなぁ)。

その後、ビッグバンド形態でのフュージョンの先駆けとも言われるインナーギャラクシーオーケストラへの参加を経て、'80年にソロ作品として本作をリリースします。

ギターやキーボードといった演奏技巧を売りにするモノとは距離を置き、明るく心地よいそのサウンドは、しかしながら、女性っぽさを売りにしている訳でもありません。

軽快なピアノとキーボードを交互に聴かせる[4]、ミディアムテンポのファンクな[6]、自らのスキャットで少しスピリチュアルなブラジリアンジャズ的な匂いが漂う[2]は個人的な本作でのベストチューン。

殆どの楽曲でリードを担当しているのは、リー・リトナー&ジェントル・ソウツでも活躍していたアーニー・ワッツ。

どのような繋がりでココに参加したのかはライナーでも触れられていませんでしたが、よく言えば菊池の色をくすませる事なく、さりげなく、しかし存在感のあるプレーヤーという所からのセレクションだったのでしょうか?

当時ならD.サンボーンとかM.ブレッカー、T.スコットとかがいの一番にお声の掛かる連中だったでしょうけれど。

なお、数年前に某大手CDショップが独占で(本作を含む)菊池ひみこ作品をリリースしましたが、今現在は在庫切れで入手難...という、いつもの「後悔先に立たず」パターン(苦笑)

幸い、ぶらりと訪れたその某CDショップにて本作は見つけることができましたが、残りは中古アナログでもトライしてみるかなと。
収録曲
1.Stormy Spring
2.What's Baby Singin'
3.For My Buddy
4.Vampire
5.Flight In The Moonlight
6.Stiff Vamp
7.Tear Drops
8.Mambo Is Magic

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