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2005年11月25日
It's Time / Max Roach
リリース:1962年
評価:★★★★
コメント:混声による重厚なコーラスをバックにマックス・ローチ(ds)の言葉通り、ビッグなドラミングが展開される異色の作品。
とは言え、本作に先立って<We Insist!>というプロテストなジャズ作品をリリースしていますので、楽曲的(というか、方向的)なコンセプトに驚くものではありません。
尤も、<We Insist!>よりも楽曲的な聴き易さといいますか、入り込みやすさは本作の方が上かも知れません。
無論、クオリティ云々の話ではありません。
様々な拍子で奔放に叩きまくるM.ローチと、時にドラム以上に流れを支えるかのようなマル・ウォルドロンのピアノとの関係にも着目したいところです。
この時期(プロテスト・ジャズ?)のM.ローチ作品を「可もなく不可もなく」と評された評論家の文章を目にした記憶があります。
が、個人的には寧ろ「言いたい事を(音に託して)言う」という至って単純明快なスタイル/ポリシーには共感します。
何より、凡百なハードバップ作品に染まらない姿勢がいいと思うのですがね。
もう少し時代を下って'71年に<Lift Every Voice And Sing>という作品でもコーラスを存分に使ったコーラス・アルバムのような作品をリリースしますが、こちらは更に取っ付き易いかも知れません。
ある種、宗教音楽的な感触もありますが・・・
収録曲:
1.It's Time
2.Another Valley
3.Sunday Afternoon
4.Living Room
5.The Profit
6.Lonesome Lover
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