リリース:1972年
コメント:全くの気まぐれと言えばそれまでですが、高田渡 氏のディスグラフィやピープルツリーを見ていたら、このグループ?が目につきました。
はっぴいえんどが絡んでいる、というだけで先行して高田渡氏の(ベルウッドでの)1st作品は入手しているのですが、そちらにレビューを付ける前に仕事でなんだかんだと時間を取られることが多くなってきてしまい...
合わせて色々と関連・無関連作品を仕入れてはちょっと聴き、またしばらくしてちょっと聴き...みたいな聴き方しかできなくなり、まぁ、要は以前のようにリスニング時間の捻出ができないまま、また、こうして先行入手的にコレに手がのびたという次第でして...
もとい。もう一つ興味を惹かれたのが「日本初のジャグバンド」というフレーズでして、何となく、そういう古めかしい?良きアメリカンな音もいいかなぁとの思い出いで、えいやっの入手につながりました。
以前、何かの書籍でEven Dozen Jug Bandの名前を目にして多少興味を持ったのですが、アルバムが入手できず、そのまま興味も薄れていったのを今になって思い出しました。あ、ジャグバンド繋がりという事で、です。
さて本作ですが、小生が持っていたジャグバンドのイメージよりは余程(日本的な)フォークソングのそれに近しいと感じた訳ですが、ライブ音源(一部、スタジオ盤音源もあり)という事もあってか、却って素朴な感じの中にも当人たちが楽しそうにジャグバンド風を楽しんでいるかの如くであるのが、まだジャパニーズフォークの何たるかを知らぬ小生にはフィットする気がします。
尤も、収録曲の幾つかは前述の高田渡氏のソロ作でも再録されていたので、ここでの音がジャグバンド<フォークという感じになるのも無理からぬところかもしれません。
面子には高田渡氏も含め、山本コータロー氏や、中川イサト氏の名前がみられます。中川イサト氏は、確かにソロ作ではボーカルものもありはしますが、小生にしてみればアコースティクギタリストのイメージから入っていった方なので、ギター作品(楽曲)のよさとそれを弾きこなすいい腕をお持ちである、という認識が未だ強いです。
氏を知ったのは大学生の頃(なので、ざっと25、6年前)、すでにフォーク系グループの一員ではなく、ソロのアコースティックギタリストでしたから。
再びもとい。このグループはアルバムとしては本作を残すのみで、ある意味、ワンタイムな寄り合いグループという位置付けだったとの事。
オンタイム(その時代)でしか感じられない何かって、やはりあるとは思いますが、小生がジャグバンドの体を楽しみたいという欲求にどこまで応えて頂けたのか...となると、今いまは少し評価は低いかな、と(苦笑)
収録曲:
1.サンフランシスコ湾ブルース
2.長屋の路地
3.その朝
4.告別式
5.しらみの旅
6.もしも
7.朝
8.ミッドナイトスペシャル
9.淋しい気持ちで
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