リリース:2016年
コメント:さてさて、見事に?[ギミチョコ!!]に陥落させられた中高年の「にわか」ベビメタラーとしてはコレに手を出すか否か少し躊躇したのですが、まぁ、毒を喰らわば皿までという事で結局は入手。
前作が2014年リリースで、言わばオンタイムでのベビメタという意味ではこちらの方がそうなのですね。
見た目(聴いた目)は大きく変わるところはないように思えるのですが、某サイトなどのレビューをチラチラ見てみると、ファンまたは1stに概ね”良し”の評価を出していた中からも多少否定的な?コメントが出てきているのが微妙に面白いところかなと。
そうした方々の総論としては、やはりポップ性と言いますかキャッチーでフックの強い曲が鳴りを潜めた感があり、「悪い意味で」メタルに寄せ過ぎだろう、と。正直、小生の耳にはそこまで大きな違和感はありませんが、それでも1stの有無を言わせぬ求心性みたいなモノにはちょっと届いていないかなと感じます。
小生の頭にある「メタルらしいメタル」と言えば、精々、ジューダスプリースト、アクセプトあたりまでで、'80s後半以降のそれは全く守備範囲外なので、あくまで感覚的にしかコメントできませんが、小生は本作がメタルかと言えばやはりメタルではなく、やはりまだまだアイドル・ポップスの”某系”だと考えています。(勿論、アイドルポップスの某系がキワモノであれイロモノであれ、耳に心地よいので小生はそこまで深く考えずに聴いている点は先に申しあげておきます。)
で先の話。これが「メタルに寄せ過ぎでN.G」という感じ方をしている方がそれなりにいるということは、コレから先、ベビーメタルとしてこれをプロデュースして行く側にとってはとても重要な意味があるんじゃないかと。
ベビーメタルが諸外国の公演で非常によい評価/レスポンスを得ているのは、比較する対象が適切ではないにせよ、AKB某とかキャリー某とかが海外で一応のウケを得ている以上のそれを獲得していることは事実(オーティエンスの規模だけなら、ちょっとしたメインアクトに引けを取らない程)。
勿論、諸外国にはベビーメタルのようなアイデンティティを備えたユニットがないため、いささか保守的なヘビメタ層のファンにも、物珍しさも手伝っての人気かも知れません。それでも一定の評価は得ているようですし、半分は宣伝だとしても、KISSもアリス・クーパーも彼女らに対して何かしらのリアクション出しています。
そうした点を最重要視して国内ではなく国外を主戦場として行くなら「日本的なアイドルポップセンス」は必要がないのかも知れません。一方で国内の(見た目だけでなく、ポップな楽曲という点で)アイドル系要素に重きを置く派は、「この程度のメタル化?」でもちょっとしたアレルギーを引き起こすというところに注意は必要なと(偉そーに(笑)
小生はベビーメタルが未来永劫...は大げさですが、今後10年以上活動して行くとは考えてもいませんので、言わば、散り際と言いますか、ユニットとしての大団円を見据えて次作、次々作というのが非常にキーになるんじゃなかろうかと思っています。
彼女達もどんどん青年に近づき、このスタイルで貫き通すには必然的に限界はあるでしょう。だからこそ尚更、使い捨てにならない道をマネージメント側または自身達が意識し始めるのも早晩かと。
収録曲:
1. Road of Resistance
2. KARATE
3. あわだまフィーバー
4. ヤバッ!
5. Amore - 蒼星 -
6. META ! メタ太郎
7. シンコペーション
8. GJ !
9. Sis. Anger
10. NO RAIN, NO RAINBOW
11. Tale of The Destinies
12. The One
こんにちは。
返信削除依然としてこのユニットの音は聴いてないのですが
個人的に不思議なのは「海外」と「国内」の評価ギャップ
が気になるところではあります。
「海外では凄いんだぜ」という評判がどうもしっくり
こないのは先にも書きましたが本人たちの音楽の
自主性が見えないからです。
海外オーディエンス5万人の前で歌ったということが
大きなニュースで取り上げられるなら寺内タケシ先生は
80年代のロシアツアーで200万人ぐらい動員してた
わけですが、日本の歌謡界では全く無視されてました(苦笑)
数字が重要なのではなく、ベビメタ本人たちが何を
積み増して音楽性を表現しているかという
本質の部分が見えず私にはなかなかこの人気は
不可解です。
正直、このユニットは音楽ではなく海外での
日本アニメ人気とリンクしたムーブメントなのでは
ないかと思っています。
引き続き活動の注目はしております。
コメント、ありがとうございます。
削除アイドルだから...という括り方はまずいのですが、やはりどう見ても彼女達に
音楽・ユニットとしての自主性を求めるのは無理だと思います。
そういう観点からすれば、昨今、結構出てきている?ようにお見受けする
ギター一本抱えた中高生女子SSW辺りの方が、余程強く高い志を持って活動
しているように思えます。
(ただ、小生はそこにリーチするまでの欲求はまだ醸成されておりません(苦笑)
その意味で、パンダであり、コアラであり、エリマキトカゲであり、ウーパールーパー
であり...可愛さともの珍しさでしばらくは放っておいてもお客から寄って
きます。
個人的にはそうした希少動物ではなく、子犬・子猫的な普遍的な可愛さをキープ
してもらえれば、それで満足だったりします。
#確かにダンスユニットとしてのビジュアル性はかなり、です(笑)