やぁ。 / 加川良

リリース：1973年
コメント：ファーストアルバム＜教訓＞は、なぎら健壱氏の楽曲からの流れでリーチしましたが、本作は中川イサト氏がギターで全面参加しているからとの情報を得ていた事からのリーチ。

何れ褒められた理由ではないのでしょうが、まま、加川氏というアーチストを素通りせずに済んだという点だけでもよかったのかな、と。

さて、本作。針を落とすまで一切意識していませんでしたが、これ、ライブ盤なのですね...で、演者も加川氏とイサトさんの二人っきりのアコースティックライブ（まぁ、フォークですからねぇ）。

つくづく思うのは、この方の声の良さ故もあるのでしょうが、やはり歌詞がしっかり聞き取れる＝言わんとする／伝えんとすることがよく分かるという点。

正直、曲調と言いますか、楽曲的にはどうしても類似した感じなんですがね...気の利いたメロディーというよりは、トーキングにコードを充てているだけ...と言っては言い過ぎですが、そんな感じ。

尤も、小生にしてみれば後ろで流れているイサトさんのギターが気になる側の人間ですので（笑）、そうした部分について喧しく論じるつもりはありません。

とても音の粒が揃っていますし、綺麗にギターを鳴らすという点、ちょっとしたテクをサラっと入れる点、フォーク時代のイサトさんは殆ど未聴なのですが、また何れ興味が湧けばトライしてみるかな（笑）

もとい。ストーリーのハチャメチャさという点で[A-3]、面白さという点で[A-5]、シュールさという点で[B-3]が印象に残ります。

アナログ所有なのですが、裏ジャケにある一文がほんわかしたので載せておきます。

・・・

どうもありがとう

ライブ・レコーディングを聴きに来てくださった方々

・・・中略・・・

アレンジ及びチューニング、その他下男役でがんばりつづけたイサトちゃんに

心から感謝します。

収録曲：
A-1. 大晦日
A-2. 夜汽車に乗って
A-3. フォークシンガー
A-4. 百円札
A-5. 枚方のあきちゃん
B-1. 小指ちゃん
B-2. もうすぐ春が
B-3. 東京
B-4. 精一杯
B-5. 流行歌