評価：★★★
コメント：ラリー・コリエル氏（g）の'74年作品。
ナイロン弦を張ったガットギターでしょうか。冒頭の[1]からバリバリ弾きまくっています。
サブギターのラルフ・タウナーがスチール弦でのプレーである分、音の混ざり具合が何ともいいですね。
この[1]を含め、多くのアコースティックギターでのプレーが収められていますが、何れも溌剌とした'70s初中期のL.コリエル氏のスピリットを感じさせてくれる佳作揃いです。
[1]および[4]はロベール・ド・ヴィゼ（の作品）に対するインスピレーションが元になっているのでしょうか。バロック音楽とは異なりますが、ギターに架ける命は同じだぜ、とも言いたかったのでしょうか。
ラスト[7]のタイトル曲の摩訶不思議なアルペジオが流れ出す頃には、どっぷりとL.コリエル先生の精神世界にジャンプできますよ (^^;
参加メンバーは、これまた一風変わったジャズ（というか、ジャズとカテゴライズされない?）グループとして名前が挙がるオレゴンの面々ですね。メジャーじゃないかも知れませんが、何れ達人集団には違いないです。
収録曲：
1.Improvisation on Robert de Visee's Menuet II
2.Ann Arbor
3.Pavane for a Dead Princess
4.Improvisation on Robert de Visee's Sarabande
5.Song for Jim Webb
6.Julie la Belle
7.The Restful Mind
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